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【バスタフェ】BUSTAFELLOWS(バスタフェロウズ)モズ 感想 [BUSTAFELLOWS]


みなさん、3連休のラスト、いかがお過ごしでしょうかー!
めっちゃ天気がよくてあったかくて、ねむたくなってきちゃいます……。

うとうとする前に、本日はモズのネタバレ感想をば。

それでは以下からどうぞー!








モズ、独特の雰囲気をもった青年でしたね。
普段「時間が止まった者」を相手にしているからなんですかね。
最初のほうは、独りごとのようなおしゃべりだなあ……って感じでしたけど、距離が近づくにつれて、どんどんあいまいな言葉遣いが多くなったり、テウタに向けて主観的な言葉が多くなったりして、面白かったです。

こういう、人間の感情を科学しちゃうタイプのキャラはそこそこいるし、好きなタイプなんだけど、話が進むにつれて、ここまで自分自身を客観視することを徹底している人ってあんまりいないような。
ちょっと切なさすら覚えました。

そんなに主観的に物事を見るのってだめなことなん?
って、いってあげたくなるというか……。
自分を客観的に見ながら、感情を切り離して生きないとしんどかったのかな。

そんな彼だからこそ、物事を「私の主観で何が悪いの」ってくらいまっすぐ捉えてそれを実行するテウタに惹かれるのはわかるし、テウタがそばにいるくらいのほうがちょうどいいんじゃないかな、なんて思ったカップルでした。
いろんな死に触れながら、彼らの距離が近づいていく。
とても彼らしいルートでしたね。


☆Even in death

なんなん、このルート。
辛すぎん????

ユズがすでにこの世にいないのはなんとなくわかってたよ……わかってたけど……。
わかってたけどさあ……今の今までずーーっと独りぼっちで、白骨化するまで監禁されてたってことでしょう……。
ひといきに殺されるよりもつらい死に方をしている……。
ひどすぎる……。

あそこで泣き叫ぶでもなく、怒るでもなく。
ただ、ただユズの亡骸を抱きしめて。
「遅くなってごめんね、待っててくれてありがとう」
……って言えちゃう、モズが悲しい……。
悲しくて悲しくて、画面を見ていられなかった。

そしてトロイの精神鑑定をお願いするモズも、悲しくて……。
死=終わり、じゃない。
この場合は、死んで終わりにするなんて許さない、かな。
こんな時まで自分を客観視できるんだね。
「真実を知ることが家族にとって意味があること」
そんな風にはなかなか思えないよ。

目には目を。歯には歯を。
同じように監禁してミイラになるまで放置してやりたいって思うのが、家族としては当然の感情だと思うのに。
心神耗弱状態だったからってなんなのさ、って思う、思っちゃうけど。

トロイがなあ……。

なんだったっけ?権力者の子どもがいじめ殺した子どもの死体処理をして?
その加害した権力者の子供が医者になるっていったからぶち殺して?
そこから殺すのがやめられなくなったって?
なのに、自分は怖くて死ねないっていってたね。
甘えんなよって感じですよね、正直。

ただ、最初の死体解体。
そのころのトロイを思うと、おそらくそれをたった1回の「悪いこと」にするはずだったんだろうなと。
その頃はまだ医者になる夢をあきらめていなかっただろうから。

まあ現実世界もそうだけど、頭がいいだけでは「医者」になれないからな……。
現実を見て、いろんなことを知って、純粋な夢見る少年ではもういられない年になっていて。
彼はおそらく自分の夢のために、その「悪いこと」に手を出したんだろう。
そのいじめ殺された子が自分の他人なら、もう「物体」でしかないからな。
誰かの大切な子どもなのはわかってる。
でも、もうこれは「命だったもの」だ。
どうせ死んだものは生き返らないのだから、自分のために活用させてもらおう。

たぶん、そういうトロイの過去が、テウタの兄の死を「なかったことにした」かもしれない自分の過去と重ねたんだろうね。モズは。
モズが何を思ってその仕事に手を出したのかは語られていませんが(そこが気になるが)
一歩間違えれば、自分はトロイだったかもしれない。
そう思うと、いたたまれなくなったんじゃないだろうか。

トロイとモズは、死に魅入られた者同士なんでしょうね。

トロイが、自分で死を創造し、その死に「物語」をつけることを楽しんでいたとするならば、さしずめモズは、目の前の死が声なく語る「物語」をきいてあげる、といったところなんでしょうか。
両方とも死に対して「物語」を求めているところは同じなんだけど、アプローチが違うだけで、やることは180度変わってくるんだ、というのを表現しているのが、とても面白いなと感じました。

それにしても、このルートはトロイ先生が怪しすぎて怪しすぎて、怪しすぎて、もうちょっとその怪しさを隠すことはできないんか……ってなったのは正直なところでしたwwww
もうちょっと他に先生出すとかさ、生徒を出すとかさ……。

あまりにも登場人物が固定されすぎててな……。
それでなくともテウタやモズにくっつきすぎてて……。
もう……それ、犯人が「どこまでバレてるのか」を、気になってしまってしょうがないやつやん、その行動……。

やっぱお前やん……。
お前しかおらんもん……。

ごめん。
テウタとモズの恋物語♡についての感想が一切ないな!!!
あまりにも、重すぎてな……。

あ、壁ドンで性的興奮を呼び覚まそうとするモズは爆笑しましたよ。
緊張を性的興奮で抑え込もうとするってだいぶモズ、緊張してるよね……(なにいってんだ私)
「君に迷惑かけないように、触れないようにしてるんだけど……」っていうところも、またかわいい。

ラストシーンが甘くないところもとても好きなんですよね……。
あのSideBへの引き。
「君にいわなきゃいけないことがある」っていうので終わるのはどきどきしたなあ……。

テウタに特別な気持ちを自覚したからこそ、まだ確証はないのに「伝えなければ」って思ってしまうのって、すごくすこく、感情が先走ってる感じがして……。


☆Your voice


SideAでモズがいっていた「生きている速度」のシーンが、このSideBにつながってくるのはとってもよかった……!!
誰でもいったことがあるファストフードの店を得意げに紹介して恥ずかしかったというティーンの思い出。
あのシーン、なんでもないところですけど、とっても好きなんですよね。
あんな達観した雰囲気醸し出しているモズでもこういう時代があって、傷ついて、悩んで生きてきたんだな……って思って。

それを「プロムのやり直し」で表現してるのがとってもおしゃれというか。
テウタのドレスも、なんかまさにプロムっぽい!(日本人の勝手なイメージ)って感じでとってもかわいかったし……!

わざわざホテルのレストランで、ハンバーガーを……っていうのもかわいかったしなあ。

人生、いくつからでも青春やり直せるよね。
プロムも遅すぎるってことはない。
楽しい思い出はいまからでもたくさんつくれる。
みんなと速度をそろえる必要なんてないのですから。





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