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【キュピパラ】キューピット・パラサイト 螢彩院・F・琉輝 感想 [キューピット・パラサイト]


みなさん、こんにちは。こんばんは('ω')


いやー、めっちゃ面白いキュピパラ。
結構、個別が長い&操作がワンテンポ遅めなので、どうしてもゆっくり攻略になってしまうのですが……楽しいからなんでもいいや。

若干イベントが間延びしてるなって感じるところもあるけれども、ストーリーの流れ方はとても気持ちいいし、読みやすいし、シナリオ的なストレスはほとんどないですね!

選択肢ジャンプがあるのに、この操作性のもっさり感……。
これだけはどうにかならないかな……でも演出面の華やかさをとるなら仕方ないのかな……!
次回作期待してます!!!

気が早いかな!まだ終わってないのにね!

はーい('ω')ノ
それでは、本日は”外見パラサイト”、螢彩院・F・琉輝くん。
ネタバレ感想です!





若干19歳にして、自ブランド”Ryuki“のデザイナーである琉輝くん。
有名ハイブランド“KEISAI:IN”で知られる螢彩院家の末裔です。
すべての他人が色に見えるほど鋭い色彩感覚を持つ彼は、自分の美意識こそが絶対だと信じて疑わない「外見パラサイト」。
「自分に見合った顔面偏差値を持つ女性しか無理」というだけならまだしも、問答無用で他人へもその高い美意識を強要し、辛辣な言葉を並べ立てて相手を委縮させてしまうのが玉に瑕(?)。

彼が婚活をするのは「恋をするのはデザイナーにとって必要だと姉に言われたから」で、恋愛&結婚をデザイナーとしてレベルアップするためのイベントミッションかなにかだと思っている様子。
そんな彼のラブタイプはエロスです。


いやー。

ストイック男子、大好きなんですよ。

もう一番最初に好み引き当てちゃったって感じしますよね。
何を隠そう、私の恋愛診断、思いのままにやったらタイプ:エロスでしたから。

むしろ初回に選んだのは運命?
運命だったのでは??

☆すべてはKEISAI:INとして認められるために

お肌の水分量を気にするのも。
頑なにメンズしかデザインしないのも。
恋を知りたいと思うのも。

すべてはデザイナーとして。KEISAI:INの一員として、おばあ様に認めてもらいたかったから。

デザイナーとして一皮むけたいと思っているのに、螢彩院家の教えを必死で守ろうとするあまり、本質を見失っている琉輝くん。
螢彩院を大事にするあまり、デザイナーとして大切な「何か」が見つからない。
すでにその「何か」は彼の手元にあるのに、彼が必死で見つけようとする姿は、とても、とても切なかったですね。

リネットちゃんへのメイクがとても上手だったり、ヨガイベントでもリネットちゃんの衣装にくぎ付けだったり、結構フェミニンな装飾が好きだったり。
極め付きはレディースのデザイン画を描き起こしている時。
お肌の手入れを忘れるほど、シンデレラタイム睡眠を忘れるほど、のめりこんでしまうんだよね。

客観的に見れば、彼が輝ける場所はメンズセクションじゃないのは明白。(伏線いっぱいあるからね)でもKEISAI:INはメンズブランドなんですよ。やりたいのはレディースだっておぼろげに気づいているはずなのに、目を背け続けてきたんですよね。

リネットちゃんから依頼される数々の案件をこなすうちに、彼はデザインが「誰」のためにあるのかを考えるようになっていきます。
CCの客たちへのファッション講座をする仕事をいやいや受けるうちに。
納豆よりもくすんだ色をした女のデート服をしぶしぶチョイスするうちに。
なによりも「このワンピース、かわいい!」とリネットちゃんが向けてくる笑顔に。
デザインとは、着る人のためにあるものなのだと。

そのお洋服を着る「誰か」のことを思って、デザインすることの大切さ。
リネットちゃん、さすが恋の女神様、見守りのプロともいうべきか、狙ってはないんだろうけど、それに彼自身が気づくまでサポートをしているかのようなお話だったなあと思います。

最後、おばあちゃんもそれに気づくことを彼に望んでいたことがわかってよかった。
おばあちゃんもまた“KEISAI:INありき”ではなくて、ひとりのおばあちゃんとして、ひとりの先輩デザイナーとして、孫の成長を見守っていたってことだからね。


☆美しさとは“甘えない”こと

彼のことを、とても素敵だなと思ったのはコレにつきます。
表面的には「美しいものが好き」という価値観を持つ人、美意識の高い人って見方になってしまうんですけど、本質的には妥協を許さない人なんですよね。彼。
その人の顔、骨格、髪質。
もって生まれたポテンシャルを最大限に生かした“美しさ”を追求していない、その怠惰さに。とても怒っているんですよ。
許せないんですよ。
それこそ、人間を作りたもうた神への冒涜だといわんばかりに。

だから人の顔に問答無用でミストかけちゃうんだ……www

彼の見える世界と、凡人の見える世界は違う。
でも、彼は今までそのことにすら気づいていなかった。
「自分に合うコーディネートがわからないなんて信じられない」
彼にとっては手に取るようにわかることが、他の人にはわからないなんて信じられない。
それこそ神様に与えられた、類まれなる才能を持ち、血のにじむような努力をしてきたという自負がありながら、です。非凡であり、努力の天才であることを何よりも自分自身がわかっているはずなのにです。
なかなかここまでストイックには生きられないですからね。

シビアなデザインの世界で勝負してきた人なのに、客観視ができていなかったってのが面白いですよね。本当に自分の感性だけで勝負してきたってことなんですよ。
そこがめちゃくちゃ、かっこいいと思いませんか。
この19歳。

もちろん、リネットに恋をして、頑なにメンズにこだわるのをやめて、レディースが好きなことを認めて、視野が広がって、成長した彼はまさしく「鬼に金棒」どころか……。
いやー、末恐ろしいデザイナーさんだなと思いました。


☆2人の価値観は色が混ざり合うように

この2人の恋愛は、それぞれの価値観に焦点が当たっていたように思います。
これが好き、これが大事、あれは嫌い。
それをお互いに認めることって当たり前なことであるようで、難しい。

特に、琉輝くんには、有名デザイナーの孫として恥じないように、「天才」であり続けるために、努力し続けてきた彼には、真に心が許せる友人とか理解者がいませんでした。
孤高の存在にありがちなやつですよね。ただ、彼にとって、他人の価値観を知ることは、デザイナーとして一流になるために必要なことではなかった。螢彩院家の価値観に見合ってこそ「=デザイナーとして一流」だと彼はずっと思っていたんです。
高い服をダサく着こなす男に。
ちぐはぐなメイクで気取ってる女に。
認めてほしいなんて、思ったこと、人生で1度もなかったと思うんですよね。

乱暴にいってしまうと、“螢彩院”にしか価値がないと思っていたそんな彼が、リネットと一緒に仕事をしたり、時間を過ごすなかで彼女の持っている価値観に感化されていく。
おそらくそれは、リネットが自信をもって、誇りをもってブライダルアドバイザーのお仕事をしているからでしょうね。
「人の恋を応援する」のは、キューピットである彼女の本能的な行動なのかもしれませんが、どんな時もそれに対して一生懸命なリネットの姿は、彼の目には、仕事にとても真摯な女性だと映ったでしょう。
そんな彼女だからこそ、あそこまでストイックな彼に、「あんたの価値観なら認めてやってもいいかな」と思わせたんだと思います。

なんというか、お互いの価値観に触れるイベントの数々がすごくナチュラルなんですよね。
単にテーマになっている“美しさ”や“恋愛観”だけじゃなくて、生き方だとか、食とか、雷だとか(そりゃ神さまは怖くないよねw)。いろんな物事を通して2人の価値観をプレイヤーが感じるイベントになっていて、そこがとても面白かったです。

“納豆”の使い方はめちゃめちゃ美味い……いや、巧いなと思いました。
日本とアメリカのハーフである彼の価値観に触れるイベントであったことはもちろんですが、そのイベントとクラリスが作った納豆のディナーにリネットが涙するシーンにつながっているのは、めちゃめちゃきゅんときましたね。

今流行りの「香水」じゃないけど。
恋って、たった1つの納豆が、彼を思い出させてしまうんです。

納豆にはごはんがなくちゃ。
彼以外はもう考えられない。
琉輝もリネットの価値観を受け入れたのと同じように、リネットもまた彼の価値観に染まってしまったことに気づく、それを納豆で表現するなんて、なんともいえず面白いなと思いました。(琉輝くんもクレープのシーンがありましたしね)

☆恋は♯f4b3c2~♯bce2e8のグラデーション

最初、「♯da536e」って言われて、一瞬ぽかんとした後、思わず検索してしましたwww

いやー、それくらい衝撃的な発言でした。

まさか色コードで罵ってくるとは。(でもリネットに関しては、結構キレイな色なんだよね、他と違って。ヴィーナスの色コード知りたいわ……w)

新しい。新しすぎるよ……!

そんな共感覚を持ち合わせた彼が、リネットちゃんに恋をしたことに気づかず、「あいつが♯f4b3c2~♯bce2e8のグラデーションに見えるようになった!!おかしい!!!」と眼科に駆け込むところはめっちゃ笑いましたwww

恋をすれば見える世界が変わるなんてありきたりな表現だけど、彼はまさにそれを体感してるってことですよねw
めっちゃ笑ったけど、彼にとってはとても深刻なですよね。
絶対的な感覚であった色彩感覚。
それが狂うことの恐ろしさ。
デザイナーとしては致命的でしょう。
描き殴ってはボツにして……自分のデザインに自信がもてなくなるところはちょっと見ていて胸が痛かった。

ただの恋煩いなのは目に見えて明らかなんだけどねww

でも恋を自覚してから「僕も前に進まなきゃ」ってなってからの琉輝くん、めっちゃいいよね……?遊園地デートの時は声がめちゃくちゃ優しくなるし(優しくなってからの「ん?」って聞き返す時の声がめちゃくちゃ好きです)ギルに嫉妬して、好きっていうよりも前にキスしちゃうところとかも、一世一代の勝負をかけた待ち合わせに自分がデザインしたウェディングドレスもっていっちゃうところも、おばあさまにリネットちゃんとの交際を認めてほしくて、ウエディングドレスのまま街を走っちゃうところも……。

若いっていいなぁ!

ほんっとラストあたりはドラマティック&コミカルでかわいかったです。このカップル。

メラニーさんが啖呵切りに行くところもよかった……。もうこのルートでは、メラニーさん、お客さんじゃなくてリネットちゃんの友達みたいやな。

いやー。ほんっとめっちゃ面白かった。琉輝くんルート。

ついつい長くなりました♡えへ。


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