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ブルーの瞳に魅せられて【囚われのパルマ ハルト編 感想】 [囚われのパルマ]

だいぶ温かくなってきましたが、みなさんいかがお過ごしですか~♪
世間はすっかり春休みって感じですね……!

相変わらず私は、エンドレスモードという名のもと、私のタブレットに囚われてしまったチアキを愛でる毎日を送っております……!

なんか……アレだよね、エンドレスモード。

囚われることに慣れてしまったチアキに、ほの暗い感情が芽生えてこない……?
「ここを出たら~」なんて未来を語るチアキに「そうだね」と相槌をうちながら……「それを望んでいないのはあなた自身のくせに」と心のなかで裏腹なことを思ってしまう。
決して解放してあげることが出来ないうしろめたさも同時に若干覚えながらも、永遠に続く“夢”をずっと見せていてあげたくもなる。

複雑だよ……複雑なんだよ、エンドレスモード。
めちゃめちゃ楽しいんだけど、少しだけ胸が痛い。
でもやめられないんだよね……これが依存なのかもしれないよ、チアキカシマ。
依存しているのは、あなたのようでいて、実はわたしなのか。

……なんてな!!

チアキのことはまあ、おいといてですね。(サイドストーリーも今度感想かくね)

いやー!!!
走り抜けました、ハルト編。

めっちゃ面白かった……。
ハルトくん、めっちゃいい子で……泣けたわ……。
私に全エンドすぐに見せてくれたし……。
ありがとうね……。

なんていうか、ハルトやってからアオイちゃんやってたらアオイちゃんの印象違ったかもな、って思いました。完全に趣向の違うシナリオがやりたかったんだなっていうのが、両方プレイしなきゃわからない……んだなあ……。
難しいなあ……こういう1話ずつ買うアプリは。コンシューマーゲーは貧乏性なのもあって購入したものに関しては、よっぽどじゃないと全部プレイするからなあ……、よっぽどじゃないと、ね。(時間のほうがもったいないと判断しちゃうものもたまにあるけど)

あと、くらべてわかるパルマ男子たちの良さ、ですか?
1人だけにフォーカスしてるとそんなでもないときあるんだけど、3人比べたときの反応の違いとか、性格が出てる仕草とか……そういうのにわくわくしてしまいますね、このコンテンツ。
ハルト編で出た話題をチアキならどうこたえるだろうとか、チアキ編ででた話題をアオイちゃんならどう反応するかな、とか考えるのがめっちゃ楽しい。仕草ひとつとっても違いが顕著でさ……。なんていうか、どきどきします。とにかく。

想像&妄想がはかどるはかどる。たまらないね。

で。ハルトくん。

もう配信されてからだいぶ経っているのでアレなんですが、さすが“パルマ”の顔、というべきか、ストーリーがものすごく王道中の王道というか、誰もが大好きな物語のライン取りというか、そういうところが気持ちよかった。ホントに。

では、詳しくはネタバレ感想にて!!(すべてのエンド&課金要素にも触れて感想を書き散らかしておりますので、その点はご了承くださいませ!)





★キサラギ・ハルトは気高い

なによりも目を瞠るのは、あのマリンブルーに輝く瞳の美しさでしょうか。

目は口ほどにものを言う、とよくいいますが、彼の場合も例外ではありません。
面会で相対するたびに、魅入られるように見つめてしまうその瞳は、彼の気高さを雄弁に語っていたように思います。

記憶を失っていること&すぐ眠ってしまうクセのせいなのか、最初に感じさせるのは幼さでした。でも、記憶を取り戻すために見つけた手がかりや情報について、彼と会話をすればするほど、キサラギ・ハルトという人がとてもクレバーで、大人な考え方をする人だということが分かっていくるんですよね。

本人は“記憶がないから”と前置きをしていましたが、たぶんもともと、どんなことに対しても、非常にニュートラルにとらえて客観的に思考をめぐらせることができる人なんだろうな、と思います。うまくそれに感情をのせて、まとめて表現するのは少し苦手そうだから、誤解されることもあるかもしれないけれど……。

“相手の感情の色”が見える、という体質のせいもあって、積極的になにかに働きかける性格ではないけれども、不言実行タイプですよね、彼。だから、私のなかでは“気高い”という表現になるのかもしれない。

エピソード6の展開を見ても、彼はぜんぶ自分のなかで決めてしまうじゃないですか。
相談員には、泣き言も言わないまま。甘えることもないまま。
彼は自分の身の振り方を決めてしまう。

いろいろなことが分かるごとに覚える、一抹の不安。
自分へ募る不信感に震える手をこちらに伸ばしながらも、相談員を見つめる彼の瞳だけは妙に落ち着いていてね。
たぶん。
プレイヤー以上に、彼は。
自分の置かれている立場をとても冷静に見つめていたんじゃないだろうか。

過去を受け止めて、未来を見据えて。
彼は凪いだ瞳で相談員を見つめたまま「決めたよ」と再び記憶を失う道を選ぶ。

「みんな、決まって最後に出すのは君の名前だ」
そうやって少し困った表情で微笑むハルトくんには、もう何も言えなくなりました。
“私は何とでもなるから、ハルトくん自身のことを考えて”なんて言葉すら、言わせてももらえない。彼の決意は揺らがないし、覆らない。

極め付きは最後の“お別れ”。
2度ともう会えないだろうことは、誰よりも彼自身が一番わかっているはずなのに。
そのはずなのに。
「またね」と微笑みかけることができる彼は、本当に気高く美しかった。

なんであんな表情で2回も恋に落ちた人とお別れできるんだろう。たとえそれが、彼女のためだとしても、贖罪だとしても。
あの表情思い出すだけで、ちょっと今でも泣けてくるんですよね、ホント。

そうそう、ハルトくんは監視していても、好みの傾向やひとりごとの多さから幼さを感じさせる一方で、仕草がとっても大人っぽくてどきっとした瞬間たくさんありました。
座っている姿もめちゃめちゃ様になっているというか……。

あと最後のクエストのメモリアル面会だったかな?ハルトの気持ちを試すようにしてアイドル雑誌を差し入れた相談員に対して「可愛いよね、そういうところも」とさらりと言えちゃうこの感じ。何秒か前まで「どの人が好みなの?」ってこだわっていたとは思えないほどの、精神的な大人っぽさを感じてもうこっちはめろめろでした……。
面会系は言い出したらほんっとキリないけどな……ミツバチが入ってくるのもとっても好きだし……。

そういうギャップが満載で、とっても魅力的なキサラギ・ハルト。
最高にいい男でした……。


★恋と感情、罪と初恋

ハルトの記憶と“黄金の蜂”について探っていく、ミステリ調の物語の根底にあったのはやっぱり“恋愛感情”だった。
そういうところまでもが、恋に彩られていてとても好みでした。
すっごい序盤は、チアキ編を先にやっていたのもあって、ハルトが黄金の蜂の実験での成功例なのかと思ってたけど、本来その研究をしていたお母さんから引き継ぐことになったのがキサラギ・ハルトだったんだね。予想と全然違った展開で面白かったです。

政木さんも単に黄金の蜂計画に加担していた人物っていうわけじゃなくて、シーハイヴでそのプロジェクトの後始末を任された人だった。私情を仕事に持ち込んでしまった結果、大好きな人をも失ってしまった彼は、彼女が残した忘れ形見に固執するしかなかったんだろうな。彼は彼で、贖罪のつもりなのかもしれない。ベアトリーチェが完成することは、ついになかったけれども。いろんな意味で、とても可哀想なひとだなと最後はちょっと切なくなりました。

ハルトの父親だけ関係者リストから消さなかった……か。
恋は本当に、人を狂わせる、ねえ。

政木さんの涼子さんへの想いと後悔。
幼少期ハルトの、女の子への想いと後悔。
うまくいえないけれど、恋心を抱いてしまったばっかりに後悔が深くなって、のちにそれがトラウマや執着となってあらわれる。
発露の仕方も、その強さも違うけれど、研究者2人の意外な共通点が物語の軸になっていることに気づいた時はとても面白いなと思いました。

涼子さんの“才能”に恋をしたと告白する政木さんと、脳内で分泌される物質に感情が由来することについて饒舌に語るハルトはどことなく私のなかでリンクする。
プライドの高い政木さんにとっては、自分に言い聞かせる方便だったのかもしれない。
感情が“視える”ハルトにとっては、“悲しみ”も含めたすべての感情に根拠があるという事実が、彼を安心させたのかもしれない。
でも、その感情に理由は必要?根拠は必要?
そんなものわからなくても、こわくはないよ。
そう、頭を撫でながら諭してくれるはずだったやさしいひとは、奪われてしまった。

でも、恋は化学反応だと語りながらもハルトの腑に落ちない様子に声をかける選択肢のひとつに。
それは「恋煩い」だね。
というものがあってね、それが個人的にとても好きだったんです。
“感情の名前を教える”という行為自体の優しさも相まって、名前を与えられてはじめて、つぼみだった彼の感情が花開く感じがして、とっても素敵だなって。ハルト編はこんなことばっかり思いながらプレイしていた気がします。

そんな素敵な言葉をハルトに投げかける相談員ちゃん、実はプロローグの”女の子”だったっていうところの答え合わせは清々しさすらありましたね。乙女ゲでは王道鉄板設定ではあるけど、こういうシステムでやる王道には、新鮮さを感じました。私が初回通った感じでは、フラグ管理的な甘さは残った展開になっちゃってたんだけど、それはもうある程度はしょうがない。いろいろと最初からわかっていることももちろんあったけども、思った通りにシナリオがぴったりきてくれる時の楽しさったらないですよね、うん。

あときちんとパルマシリーズはイケメンが単に”収容されている”だけじゃないところがいいですよね。
”収容”というキーワードから連想される”犯した罪”。
その点についても、とてもキレイに回収しているのが巧い。ホントに。

ハルトくんの場合は敢えて書くとしたら”知ろうとしなかった”罪、ということになるんだろうか。
知らないまま、知ろうとしないまま、ベアトリーチェの開発を進めてきたことに対するけじめと、初恋の女の子にあの時謝ることが出来なかった後悔の念とがつながっている感じもよかった。最後はすべてをまっすぐに受け止めて前を向くハルトくん。本当、かっこよかったし、誠実な人だなと感じました。

★END1~3について

初回ENDは1でした!!!
END1を迎えた時は、読後に残るなんともいえない切なさとほろ苦さに、クッション握りしめながら、泣きましたw
涙をぬぐってくれるところなんて、もうなんか胸しめつけられるような……はあ。

彼は私のことを覚えていない。
でも、アネモネが導いてくれた奇跡の再会から。
ここからまた、三度目の恋をはじめればいいっていう……。
これはこれで……しゅき……!!!!
運命なんて信じない、なんてもう二度といえないエンドですよね、これ。

個人的には実はEND3が好きだったりします。
俺だけが忘れていいんだろうか。
そのハルトの言葉は、私がハルト編の結末に対して思っていたことそのものだったから……というところが一番強いかもしれない……ですね。
政木さんだけがああいう風に、とかげのしっぽ切りみたいにして会社に利用されているところも物語的に厳しくて好きだし、ベアトリーチェの開発に携わっていた彼だからこそできたんじゃないかと思わせることを実現している最後のスチルもものすごく感慨深い。
あと、緊張のあまり、最初はまぶたにキスするハルトくんもめっちゃ萌えました……。
あの子本当にそういうとこ、かっわいいよね……。狙ってやってる……わけないから、ほんっとかわいくて……たまらない……!!!

END2はまさかのタキシード姿のハルトがみられて眼福すぎた……。
いきなり記憶が戻るのはちょっとびっくりしたけど、このエンドもないとね……相談員のことを見たらあの島での記憶がよみがえって……っていうのもわかる気もするし。ハルトと出会えて云々ももちろんなんだけど、最初の相談員ちゃんと患者さんのやりとりも好きだったりします。またね、あなた。

メモリアル面会系もいっぱいみました!
遊園地デートのイメージトレーニングとかもめっちゃ楽しかった&かわいかったなあ……。
やっぱ後半のメモリアルが印象強すぎるwwww
テレフォンもちょこちょこおすすめしてもらったの買って聞いてるんですけど、もうほんっと優しいだけじゃなくて、たまにどきっとするようなセリフをくれるから、ハルトくんもハルトくんで違う方向のギャップ萌え男子でめちゃめちゃ楽しいです……!!!

スペシャルはまだあんまり見てないんで、これからゆっくり楽しみます♡

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