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悠久のティアブレイド ロウ 感想 [悠久のティアブレイド]

ついにロウまできちゃいました……!
実はもうトロコンしてるんですけど、いろいろとひっかかった点があるので、ざっといろいろ確認してから、トゥルーも感想書こうかなーと思っています!

いろいろと思うところはあるけれど、面白かったですね♡ティアブレイド♡
FDこないかなー♡
たぶんあると思うなー♡
まだまだいっぱい謎残ってるしなー!!
中村Dきっと設定いっぱいまだまだおありでしょ、頑張ってー頑張ってー!!!!


それでは!

アルカディアのことについてもいろいろ書いたから長くなりました。
ロウのネタバレ感想になります。








☆少女に再会するため、神になった少年


ロウルートの醍醐味、というか、彼のルートのどこがロマンチックなのかというと、まさにこの「一途」さにあるように思います。

他ルートでもそれは存分に感じることは出来ますが、そんじょそこらの「一途」さとはわけが違うことが証明される本ルート。
潜行したネオスフィアの中で、たった一人で半永久的ともいえる時をイヴが生きている。
僕があの時、共に生きてほしいと願ったばっかりに、彼女は巻き込まれてしまった。
だから何があろうと、僕だけは彼女を迎えに行かなくてはならない。
同じように苦しんでいる彼女を。
一分一秒でもはやく。


この想いだけで、彼は憎き敵国の統治AIのアルカディアのもと、疑似人類を生み出し彼らをより高度な文明社会へと導き、いわゆる神様にまでなってしまいます。

彼女を助けだすためにはネオスフィアにいかなければならなかった。
そのためには、ネオスフィアの座標を割り当て、そこへテレポートするという、かつて到達したことのない領域にまでたどり着かなければならない、つまりはユニオンやシンガルが持っていたものを超える技術を生み出す必要があったわけです。

想像を絶する長い年月がかかる。
それだけでも、気が狂いそうだったはず。
しかもそれだけではなく、あんなに憶病で泣き虫で、気の優しかった彼が、心を鬼にして、科学技術の発展を、戦争誘発によって促していくのですね。

自分の都合で(しかもものすごく個人的)、大義名分もなく、生まれた人類たちを操作して、使い捨てていく。
その算段を相談できる相手といえば、油断すればいつ寝首をかかれるかわからない、得体の知れないかつての敵国統治AI。

神は万能ではあったが、恐ろしいほどに孤独だった。

だからこそ、狂おしいほどにイヴに逢う日を夢みて、さらにはサーバ内の楽園に憧れてしまうでしょう。


☆記憶とオーバーフロー


何故ロウは、アタルヴァたち兄弟に「記憶」のバックアップをとったのか。
その理由は、とても人間らしくて私好みでした。
そうよね。確かに合理的だった方を選んだ。

でもやっぱりそれだけじゃなかった。

きっと、もう一度自分にその記憶を移植することなんて、ないとは思うの。
だって彼にとって、イヴを救いたい、イヴを愛している、それだけ覚えていられたなら、十分だったでしょうから。

でもおそらく。
対消滅で消えるその念願の時がきたら。
目に見えないデータとしてじゃなくて、遺伝子をわけたアタルヴァたち「人類」が確かにそこに生きていることで、自分の記憶と、彼女の兄が託してくれた剣、その形見を守ってきたことをきちんと、ロウ自身の視覚で感じられるのだとしたら。
それこそが彼にとっては生きた証で、重要なことだったんじゃないかな。

彼は人間だから。
本当は本能的に知っていたんだろうなと思います。
電子の世界では「生きる」ことができないことに。
なのに、すべてを閉ざして、アルカディアサーバに平穏があると信じて盲目になるしかなかった。それくらい心は疲弊していた。もう宗教に近いね。

でもイヴに会って。シュドに会って、アタルヴァに会って、カーマインにも知らされて。
もう一度だけ信じてみようと思ったんですね。

3000年の時を越えて、ユニオンのみんなが、現在のイヴが、その友人たちがイヴをここに甦らせてくれた、この事実と想いだけは、本当に信じられるものだと気づいたから。

若干こういう展開みてると。
ロウはヒロイン枠かな……??(笑)
って思えてきますよねwww


あれっ?
そういえばどうして現在イヴちゃんと過去イヴちゃんが一緒になってもオーバーフローを起こさないの??
という疑問はありますけれども、おそらくだけれども、ここの覚醒したイヴちゃんは、厳密には過去の記憶を封印されたままなのかな?現在イヴちゃんの記憶を頼りに、かつての自分を思い出しているのかな?
結局は、ナノマシンがそれを再生する命令を脳が出していない、と判断しているということなのかな?
結局のところ、アイナさんが発明したわけではない、ロストテクノロジーであった「ナノマシン」が、どういう条件で、どのような命令を「真」として実行するかが解明されていないのにもかかわらず、2人があーでもないこーでもないと実用しているからこその、悲劇でもある、ということですね。

プレイヤーも、ナノマシンキャリアも(おそらくアルカディアも)手探り状態でございますわ。


☆アルカディアがもとめたもの


このルートでのもうひとりの主人公はアルカディアといっても過言ではないでしょう。

人類を〔1〕とするために。

すごく単純に考えると、彼は人類をデータにしたかったそうなので、〔1〕とは端的にいってしまえばデータと同義なのかなと思いました。
この物語の根底にあるのは実体二元論、つまり精神(人格データ)と肉体は別々に存在しうるものだと考えられているため、そのうち精神を〔1〕とし、もう一方を〔0〕という意味なのかな、と漠然と考えました。
ヒンドゥー教の聖典とか、オリエンタルなモチーフが使われているのもあるし、陰〔0〕陽〔1〕説ってのもあるのかもね?
全然そういうの詳しくないから、知らんけどねwwww
(詳しい人おしえてください)

まあそんなことはおいといて。

ロウがラスト言ってるように、彼もまた人類のために「データ化」を進めていたことがわかります。

ユニオンのスラム街から生まれた反政府組織が一大国家になったものがシンガルなのだろうということが、アルカディアの夢で想像できます。彼もまたスラム街の人たちが「生きる」ために使われていたのですね。
生きるために犠牲になっていく彼らの膨大な死亡データを数える日々は、アルカディアというAIに何を思わせたのでしょう。

クレイドルルートでは、彼は感情を持ちえなかった。そう思いました。
しかし、彼は特にロウのルートを振り返ると、とても人間らしいんですよね。

まずは、ロウを騙したこと。
これ自体もとてもある意味で人間的な行為だと思います。
さらには、ロウにウイルスを植え付けることに成功しているアルカディアは結構早めの段階で彼のナノマシンを掌握していたことがわかります。感情をもたないAIならば、ナノマシンさえ手に入れてしまえば、きっとイヴのことも、対消滅についてもどうにでもなるんじゃないかな。

それなら、何故ロウの願いを叶えてあげようとしたのか。

彼のいうグランドクリエイターは、おそらく「ナノマシン事変」を引き起こしたAI、それを作った人類なのでしょう。彼の信じる「あなた」もきっと人類だった。

これは私なりの解釈だけれども、彼はきっと、グランドクリエイターとロウを重ねていた。
死に損なったロウが荒野にたった一人取り残された、その姿は、グランドクリエイターの姿と重なるところもあったんじゃないかな。そう感じるんですよね。

アルカディア(またはその前身となったナノマシン事変を引き起こしたAI)とグランドマスターの関係性は想像するしかないからアレなのですが、きっと、アルカディアもまた、ロウに神性に近いものを見出していたのだと思います。
それは彼は、人間だから。ただその一点で。

アルカディアのいう「要素」。
それはおそらく生存欲というか、平易な言葉でいえば、生きたいと願う力だったように思いますね。
敢えて悪者になった、そんな風には見えませんが、きっとアルカディアもまた、多くの人類の「失敗」と繰り返される悲劇の歴史を見続けた結果、人類は〔1〕となるべきだという答えを導きだしてしまったのでしょう。
そう考えると、アルカディアの存在はとても切なくて、やるせないですね。

ナノマシンの消滅にこだわったところからも、なんとなくアルカディアの素、っていうのもおかしいけど、見えてくるような気がします。

☆ふたりの世界

このルートのみ、過去イヴちゃんの意識が前面に出てくるシナリオになっていますが、私は。

なんだかスピンオフを見てるみたいだったよ……!!!!

なんていうの?
攻略してるっていうよりも、ロウに攻略されてる?いや違うな。

自分がロウで、イヴに攻略されてる!!
そんな奇妙な感覚でした。
だからこそのやっぱりロウがヒロイン枠……!!!!!

まあでもシュドやアタルヴァと共に頑張ってきたのは現在イヴちゃんなのでその目線で物語を追っている(というか一番持ってる情報が近い存在が現在イヴちゃんだから)からなのか、もう過去イヴちゃんとロウくんの「ふたりの世界」感がヤバくて

まあそれもそうよな……。
悠久の時を生きる約束をした、婚約者なんだもんね……。
もうできあがってるんやで……。
と、再会のシーンから、ティアブレイドの上で剣を受け取るシーン、地上へ戻るところまでまるっと含めてエンディングまで、すごく蚊帳の外から指くわえて眺めている感覚が抜けませんでしたwwww


☆その他

個人的には、ロウくん、ポジション的には大好物ですが、性格的に好きかと聞かれると全力で「私、クローンの方がいい!!」といいたいんですが、ロウと過去イヴちゃんがセットになった時の、なんていうの、ロマンっていうの?

これぞまさに尊い。

ってやつですね。

たぶんロウがこの中で一番平凡な少年というか、そこがまたイイですよね。

王子様という立場ばかりが独り歩きをして、才能も別にないし、威厳もないし、カリスマ性もないし、たぶん戦闘力もないし、ナノマシンも別に議会に言われるがままになし崩しで処置されてしまったし、好きな女の子に縋り付いちゃったし、もう、ものすごく等身大の15歳、守られ系王子様。(酷い)

そんな彼が、想像を絶する経験をし(脳髄にクリスタル杭突き立てるとことかから、なんかオカシイ)姿もおそらくウイルスによるナノマシンの変異なのか、よくわからないけど全体的に白っぽくなっちゃって、言葉も荒れて、精神的に不安定で……「全部おまえらのせい!」とか言っちゃうのって、もうしょうがないような気もするよね。
ほんっと自分で「僕は弱い、俺は弱い」言ってるけど、そこまでのことがあったらそれでフツーだと思うよ、ロウくん。

そこがあったからこその、あのエンディングのイケメンが生きますね(゚∀゚)キャー

誰お前?みたいなツッコミしたいくらい、大人っぽくなってて(姿はそのままだけど雰囲気がね)素敵だったー♡

はー♡
あの制服もスキー!
ロウもイヴもカワイイー!!!
きゃー!殿下ー!姫ー!こっちむいてー!!(ただの一国民)

逆に悲劇エンドも素晴らしく美しい……。
眠るようにまたどこかで会おうね、と息をひきとっていく2人の世界はとても静かで……表情がとっても柔らかいところがいいよね。あと、イヴがそっと寄り添うようにして最後出てくるのもすごく綺麗……これはこれでハッピーエンドなんじゃないかと思わせてくれるような感じすらありましたね。

まあそれにしても、松岡さんが叫ぶ叫ぶ(笑)

いやー、すごかったです。台詞のほとんどが、痛みと怒りで叫んでるか、泣いてるか、声がかすれてるか、闇落ちしてるか(笑)……だった気がす、る!!!ほんとどっから声出してるんだろう……?
しかもこの上に小学生時代のショタボイスときたもんだ……!!!
いやあ、ほんとお疲れ様でした。ありがとうございます……!!
確かに乙女ゲーム最叫クラス。っていうか乙女ゲームでは間違いなくダントツだと思います。

感謝の言葉しかないですね……!中村Dにも感謝したい……!



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