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Collar×Malice(カラー×マリス) 総評 [collar×malice]




Collar X Malice 限定版 予約特典(ドラマCD) 付

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  • 出版社/メーカー: アイディアファクトリー
  • メディア: Video Game





① シナリオ ☆☆☆

大変読みやすく、内容としても最近(2016)の完全新作乙女ゲームの中では骨のある方だなという印象を受けました。ラブ×サスペンスAVGと言う通り、ラブ要素もサスペンス要素も乙女ゲームの中にうまく落とし込んであったと思いますね。

ただ、かなりオトメイトさんらしい「優等生」系乙女ゲームであることは確かなので、手堅く勝ちを取りに行った感じは拭えない、つまり内容的にそんなに冒険していない感じはしました。逆にいえば、かなり安定感のあるゲームです。(個人的な感触ですが)

サスペンス作品でありながら、乙女ゲームでありながら、その恋愛過程や物語の経緯に意外性は特にありません。これでもかというくらいXday事件についての検証、考察している部分を周回させられるので、1ルート通ってわかってしまえばあとのルートは(柳ルートも含めて)自明の展開となってしまっているところは残念でした。しかしまあ、物語の性質上、これ以上どうしようもなかったのかもしれないなという思いがあるのも事実ですね。

あと、大前提である新宿封鎖、銃刀法廃止というそもそもの舞台に説得力に欠ける点も若干気になるかな……!まあそこまでこだわっちゃうともう何のゲームやねん、ってなると思うのですが(笑)

さらに余談ですが、「なんか設定とかがアレとか、ソレに似てるなー、やだなー」と思われていて躊躇されていらっしゃるお嬢様方にはぜひ安心して頂きたいですね。内容としてはかなり違いますので、興味がおありでしたら、プレイしてみるも一興!だと思います(^^)


② スチル・ヴィジュアル ☆☆☆☆☆

大変キレイですね。
眼福眼福♡
構図も素敵だったし、背景もとてもリアルで美しかったです。
スチルもたくさんありましたし、コンプスチルもかっこよかったし、ヴィジュアル面ではなにも文句はないですね!


③ キャラクター ☆☆☆☆

それぞれ個性が立っていて、素敵なキャラクターだったと思います。
乙女ゲーム的な甘さもあったし、お嬢様好みの男性がきっと一人は見つかると、思います!
今回はサブキャラクターたちもとっても豪華なので、その点でも楽しめると思いますね。

が、やはり個人的には新鮮さはなかったかな、とは思いました。

彼らが大事にしている正義、アドニス(犯人側)の正義、ヒロインの正義を3本柱として、それぞれのルートが描かれていくのですが、想像以上にふわっとしているというか……なんというか、森はそこにあるけれども、木の輪郭が見えてこない……みたいな、そういう感じがあるので(人数分の「正義」を用意しようとするとどうしてもぼやけるのかな)どこか使い古された言い回し、展開などになっているのか、新鮮味を感じなかったのかな、と思いました。

恋愛の展開についてもですね。あまり新鮮さはなかったかもしれません。

オトメイトさんらしい、鉄板シチュエーションのカードが切られている感じがします。そのため、オトメイト作品をたくさんプレイした方はよほどキャラクターに入り込めなければ、シチュエーションを楽しむことも若干厳しいかもしれません。(シチュエーション自体はさすがオトメイトさん、素敵ですが)
でもたぶん、敢えてこの作品は、鉄板のシチュエーションで勝負しているようにも感じますので、個人的な好みの範疇ですね。


④ システム ☆☆☆☆

バッドエンドの多さに驚きました。(しかもぜんぶ拾えてませんすみません)
これだけ、バッドエンドが多い&トロフィー取得に影響するのであれば、エンドリストがあるほうが親切設計かも。
攻略はとても簡単だし(一発バッドもわかりやすいし)チャプターで好感度調整してスタートできるところも相変わらず楽ちんですね。
個人的には、クイックセーブ&ロードが、一度タイトルに戻っても生きているところは助かりました。(たまにそうじゃないゲームがあるので……)

あとシステム面じゃないかもしれませんが、気になったのはボイスチェンジャーかな……w
演技や発声?の癖?だけでいろいろとわかってしまうプレイヤーがどれだけいるかはわかりませんが、今回のボイスチェンジャーVS声オタの結果を、TwitterのTLなどを見ている限りでは声オタの方が勝率高めだったようですので、そろそろ他の方法を考えた方がいいのでは……と思ったり思わなかったり(笑)それとも敢えてなのかな……?敢えてわかるようにしてる??真意はわかりませんが……ww


⑤ 作品の完成度 ☆☆☆☆

シナリオ、絵、演出、コンセプト、雰囲気、どこをとっても不味くない、良作だと思います。
久しぶりにオトメイトさんの、オトメイトさんによる、オトメイトさんらしいゲームをプレイしたな、という満足感はありましたね。
うーん、でもどうしてもxday事件の提示の仕方、それぞれの「正義」、真犯人にたどり着くための材料などが全体的に弱いので、サスペンス風味、という感じが拭えないかなというのが正直な感想でした。
それでも、そうしたスリリングなお話の中での恋愛という醍醐味はあったとは思いますね(^^)

最後に言わせてほしい。

最高の浪川さんをありがとうございます。
私にとってカラマリは完全に笹塚ゲーだったので、最高に(笹塚ルートは)楽しかったです!!!!



タグ:カラマリ
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