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鏡界の白雪 王崎眞記 感想 [鏡界の白雪]




鏡界の白雪 限定版 予約特典(ドラマCD)付 & Amazon.co.jp限定 PS Vita & PC壁紙メール配信

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  • 出版社/メーカー: アイディアファクトリー
  • メディア: Video Game




鏡界の白雪、トロコンですー♡
お疲れ様でした。

とっても面白かった。
シナリオ内容は、多少強引なところもあったように思いますが、コンセプトを大事されているのが伝わるので、とっても楽しめましたね。

個性的なヴィジュアルデザイン、狂気というヤンデレっぽさを彷彿とさせるテーマの割には、内容は純愛に近く、とってもナチュラルに2人が想いあう様子が描かれていました。
鏡界世界で「噛む」以外はみんなとても、ヒロインである末白ちゃんを大切にしてくれます。
その辺りもとても好感がもてました。

あとは、とにかく。
アイスが食べたくなる。

いろんなフレーバーのアイスが出てくるので、その辺が目に毒です。

それではラスト。
王崎眞記、ネタバレ感想でーす!!










☆生まれたときから「欠陥品」

ママンのお腹の中では双子だったのに、弟、眞記ちゃんの方しか生まれてきませんでした。
常識や良心のあるマトモな心は兄が一緒にもっていってしまった。
弟に残されたのは心の裏側、狂気だけ。

という、なかなかにふわっとした設定(笑)の眞記ちゃんですがその「欠陥品」であることにコンプレックスをもっていることが主軸に添えられているシナリオですので、そこはあんまり重要ではないかも。

母親が、死んだ片割れ(姉だと勝手に思いこんでいるところもなんか被害妄想逞しくていい)を悼んで、硝子の棺に、女の子の球体関節人形を横たえていた、ってところがまたよかった。
そりゃなんかヘンな気分になるわな、眞記ちゃんな。

母親が信じてやまない硝子の棺に横たえらえた、失われし片割れ。
その「片割れ」を本当は兄だったと自覚していながらも、だんだんとその棺に眠る少女こそが自らが失った部分のように錯覚していく。彼にとって、大事なのが「兄」ではなく、「かけている片割れ」という部分だからでしょうね。さらには白雪姫の童話を知り、感銘を受けて、白雪姫は「片割れ」なのだ、それならば、その白雪姫を目覚めさせる役割をもつ王子様は、片割れを欲している「自分」ではないのか、というような飛躍の仕方をしていくところは、なかなかに面白かったですね。

端的にいえば、白雪姫というのは彼にとっては「後付け」。
母親の心を慰める行為が、生き残った彼の心を狂わせた。
そこがなかなかダーク。

余談ですが、眞記ちゃんも自室でママンがしていた遊びをそっくりそのまま再現しているシーン&スチルはホラーでした。

こっわ。

彼の「鏡界」はある意味、この硝子の棺ですよね。


☆眞記ちゃんは眞記ちゃん

眞記ちゃんは鏡界をもちません。
眞記ちゃんは眞記ちゃんです。眞記ちゃんはひとり。
でも、女王様と「白雪姫ごっこ」に興じているので、眞記ちゃんはひとりで二役を演じます。

俺、王子様役で決まりね!!!ね!いいよね!!!??

ってやつですね(笑)

やってることがなかなか悪趣味!!!!
って感じではありますが、この辺りが眞記ちゃんの魅力ですよね。
紳士的な眞記ちゃんと、子供のように遊びたがる眞記ちゃん。
なんていうか、常識的な振る舞いであったり、女の子が好きそうな仕草、言葉はきちんと知っていて、それをさらりと演じられる眞記ちゃんが素敵ですね。
たぶん、表の眞記ちゃんは眞記ちゃん的に理想のお兄ちゃん像なのかな、と勝手に思ったりしますね。
眞記ちゃん的には彼の中の王子様像とも言えるかもしれませんね。

表側眞記ちゃんのイケメンっぷりにはほんとびっくり。

「柘榴が好き」というところも、あれは眞記ちゃんが末白に寄せているってことなんでしょうかね??
柘榴が2人とも好きだという共通点もあって、俺の運命のお姫様的な思い込みもあったりするのかな??

ちょっと眞記ちゃんの思考回路は難しくって私にはなんでこんなに彼が末白にのめり込むのか(逆に末白が眞記を好きになる理由も)わからなかったんですが、白雪姫ごっこが楽しすぎて、王子様役買って出て、他のメンズたち小人呼ばわりして楽しそうな眞記ちゃんが面白かったので、もう別にいいかな、なんて思ってきちゃうところがまた、アレですねww


☆王子様のフリをしていた毒林檎が本物の王子様になるお話

王子様役は俺ね!俺!といっておきながら、鏡界的な配役は「毒林檎」だった。
自分が毒林檎だったことを知った眞記ちゃんの衝撃たるや。

あの棺の傍で悲しむスチルはとっても素敵でしたね!

この辺りから、眞記ちゃんがとっても可愛くなります。
8人の男性たちみんな含めて、最も幼いのは案外眞記ちゃんかもしれないですね。

自分が王子様だと、自分が運命の相手だと疑いもしなかった、自分=ルールですらあるような気がしていた眞記ちゃんにとって、末白を仮死状態にしてしまう(現実世界的な観点でみると)というのは彼にとっては不本意だったんですね。(それが不本意だという自覚もこれまでなかった、ほんと子供みたい)

鏡界の主はあくまでも女王様で、そのルールは彼女にある。
女王様、末白の片割れである彼女が決めた「運命の相手」の中に、彼は最初から含まれていません。
彼こそが女王様に「白雪」を手に入れようと入れ知恵をし、白雪姫という童話に準えて、面白おかしくことを企てた張本人なわけです。
それが、白雪姫を救う王子様なわけがない。
彼のやっていることは完全に女王様の手先なんですよね。

このあたりの王崎眞記的には盲点をつかれる感じというか、そういう雰囲気はとっても好み。
(相変わらずなんで急に眞記ちゃんが、白雪としての末白じゃなく、末白自身をみるようになったのかはよくわからないんだけど)

ラスト。
鏡界自体が崩れて(この辺りは虚と同じ展開だったね)鏡界ルールがなくなり、毒林檎から彼の望んだ王子様になれるところ。
ここでの女王が末白の中にかえる、というシーンは、鏡界の崩壊につながるので意味がありましたね。


☆欠けているもの同士だからこそ意味がある

お互いに欠けているからこそ、欠けているものの気持ちがわかるんだよね。
女王と末白が一緒になってしまうと、俺の好きな「末白」がいなくなってしまう。
だから、俺に兄がいないのと同じように、末白に女王はいらない。

最後の最後に、毒林檎に裏切られてしまう女王様のあっけなさも好きだし、「欠陥品同士だから愛している」という結論を出した眞記ちゃんもとっても壊れてて好きですね。
あの鏡界エンドスチルも、鏡対称になってるみたいで素敵。

この場合は、現実の末白は硝子の棺に入ったまま、眠った状態なんでしょうね。
こちらのエンドは、毒林檎が毒林檎のまま、白雪姫を手に入れたエンドという雰囲気で面白かったです。

眞記ちゃん、ひとり二役、おいしいね!!!

ずるい。
眞記ちゃんずるいっすわー!



というわけで、まるっと8名とのファンタジーお見合い物語、楽しみました(^^)
8人もいたのに、かぶってるところは一切ないし、個別はしっかり長いし、満足感がありましたね。

オマケの八白deラジオもすっごくゆるーーくて面白かったし、今年やった作品の中ではかなり楽しませて頂きました!
鏡界の白雪ありがとー!!!




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コメント 2

うるめ

あかりさんこんにちはー!ご無沙汰してます(←こればっかですね;すみません;)

白雪トロコンお疲れ様でした★
今回は6~7月の出費に備えて我慢の5月・・・!だったのですが
あかりさんの感想拝見して白雪が気になっております。ぐーぬぬぬ。

あ、あと様子見していた喧嘩番長乙女もあかりさんの感想があまりにも楽しそうで
購入予定に加わりましたー♪
(私的にキャストさん豪華だったんですけど、題材がどうなのかなーと笑)
ラブコメ楽しみです(^^)

そしてそして・・・ついに昨日から対アリ始めましたよー!!
あかりさんの感想(PC版)拝見してから気になり続けていた対アリ。
面白すぎてシンデレラさん一気に攻略してしまいました(^^)!I did it!←笑
どのキャラも一癖二癖あるみたいですけど、憎めない子ばっかりみたいですね♪

とりあえず今のところははんなりボイスのかぐやさんが気になってます笑
また後ほどシンデレラさん記事にお邪魔しますね~(^^)♪

by うるめ (2016-06-06 15:15) 

あかり

>うるめさん

こんにちはー!!ご無沙汰ですです♡
いえいえ、ご無沙汰でもこうして私を思い出してくれるうるめさん、大好きです(^^)

お疲れ様でした!ありがとうございましたー!!
白雪、面白かったですよ!!
よかったら、ご予算と相談してお手にとってやってくださいませ♡(何様w)

喧嘩番長もまた白雪と全然違った方向性で面白かったですー!!
ラブコメ貴重ですよね……ほんと、最近設定的に凝った作品ばっかりで、すっきりした学園ラブコメってそれだけで貴重な気がします……!!
ヤンキー校なんですけど、みんないい感じなヤンキー(優等生ヤンキー)なのでさすがは乙女、でしたね!!

おーー!!
そして対アリ、購入されたのですねー!You did it!
ep2キャラクターからは怒涛の展開だと思うので、お楽しみに♡
シンデレラさんもとってもロマンチックでいいですよね!!
かぐやさんもすきやでー♡

はーい!
では続きはデレラさん記事でー!!!



by あかり (2016-06-07 20:54) 

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