SSブログ

クローバー図書館の住人たち2 感想 [その他乙女ゲーム]






なかなかカオチャから頭が切り離せないのですが、そろそろ違うゲームをー!
と思いまして。

こちらをプレイしました。


クローバー図書館の住人たちII 通常版

クローバー図書館の住人たちII 通常版

  • 出版社/メーカー: 澪(MIO)
  • メディア: DVD-ROM




クローバー図書館の住人たち2-!!

戦ワルやる詐欺しましたごめんなさい(笑)
戦ワルやるには次のヤツの発売日とか見ちゃうと、ちょっとね……!!

というわけで、2~3日でさらっとプレイできそうなヤツを崩してみました。


こちらの作品は、完全に続編ですので1をプレイしていないと意味不明だと思いますのでその点はご注意くださいませね!
こっちがお当番のキャストさんがお目当ての場合でも、1からのプレイをおすすめします。


……と最初に書いておいてからの。

私、ちょっとこの2は、あんまり楽しめなかった……。

なんでしょうね。
1は全体的に幻想小説っぽい雰囲気があったのですが、2はちょっとファンタジーホラーみたいな?感じになってました。

うーん、うまく言えないのですが「不思議なこと」を「不思議なまま」で余韻を残して終わってほしかったな、というのが個人的な感想ですね。
あんまり全部をひけらかしてしまうのは、ちょっと味気ないと言いますか……。

また、前作ほどそれぞれの「ジャンル」の特徴が感じられないエンドになっていたかなあと思いました。ストーリーは、それらしいのですが。


あと、前作以上に短かった……。
ちょっとびっくりしました。

まあでも、1をプレイされていて、あの「外を徘徊していたアイツ」とか「開かずの間」とか、一体何なのか気になるー!という方はプレイされても、それを知るという意味で一定の満足は得られそうです。


それでは。
ざっとネタバレ感想ですー☆














個別キャラ感想の前に。

一番びっくりしたのは、開かずの間に幸葉という「はじまりの本」(白紙)が擬人化した女の子がいたこと。
この子がなかなかに曲者でした。

彼女は「クローバー図書館を親から送られた少女本人の霊」です。
彼女は病弱であったため人生がからっぽのまま生涯を閉じたことに未練があった。だから、クローバー図書館で第二の生を本の姿として得た彼女は、クローバー図書館の管理人になった人を「本」にして閉じ込めて自分の本棚を埋めていったんですね。
だからやっぱり、千紘のことも例のごとく「本」にしようとするんです。

その辺りまではよかった。

よかったんだけど、各ハッピーエンドではかなりあっさりと彼女は引き下がるんですよね。
あなたたちの変化を見ていると面白いわ、みたいな感じで。
そこが個人的にあんまりおもしろくなかったです(笑)

人の恋路を見て、何が面白いのか。

「本が人に恋をする」というのを客観的にみていて、自分の人生に満足しないまま生を閉じた女の子が、見てて楽しいものかなあと……。興味深いわね、もう少し観察させてもらうわ、うふふ、みたいな気持ちになるのかなあ……と、純粋に疑問でした。

ハッピーのどのエンドも、だいたいがそうした彼女の匙加減なので、ちょっとイラっとしちゃいましたね。


★莉玖

絵本である彼は、実は千紘ちゃんの「幼馴染」だったことがわかります。
引っ越しする前に絵本の読み聞かせをいつもこの図書館でしてくれた「お兄ちゃん」が莉玖だったことを思いだす千紘。そうして、2人は以前から知り合いだったことが解るんですね。

彼のルートは「読み聞かせ」がテーマ。
ある絵本の初版が見つからなくて、成仏できない子供の霊のために、初版を探して読み聞かせてあげる、というのが主なお話。

なのですが、この初版があっさりと開かずの間にあるのは拍子抜け。
しかもあっさり幸葉が「もってるわよ、いい趣味をしてるわね」とか、あっさり渡してしまうのも……うーん。

バッドエンドは、莉玖が彼女に甘えて依存していく物語。
彼女の寝る時間をも奪おうと、指を噛んだり腕を噛んだりして「痛み」によって「寝かすまい」とする莉玖からは、絵本を象徴とする「子供」の残酷さ、傲慢さを彷彿とさせるので良かったです。
ただ、なあ……私、莉玖を最初にやったから楽しかったのかもしれません。
今回三人とも相手の「独占欲」が強くなりすぎて迎えてしまう感じのバッドエンドだったので、残り2人に新鮮味を感じませんでした……。


★棗

経営難の苦肉の策としてブックカフェを提案し、試行錯誤をしている内に恋に落ちる的な感じのストーリー。
まず一番オカシイのは閲覧室で料理をするという点だとオモイマス。
あんだけいろいろと司書ルール的に厳しいくせに、閲覧室で火を使って料理するのは何故……。
「ブックカフェを成功させたくて焦っていた」とかいう問題ではないような気がします。

さらには、最後2人が一生懸命あっためてきた、ブックカフェ用のレシピノートがぽんと。

ぽんと。

赤ん坊に変わるっていう……謎の展開……。


……いや、その展開は斜め上すぎて予想できなかったです……。
子供……?子供……。
正直、そんなハッピーいらん。

バッドエンドはこれまた過激で、他の本全部処分しちゃうっていう……。
俺以外はいらないよね、的なエンドですね。
でも、ありがちっちゃあありがちなんだよなあ……あと料理本っぽくないんだよなあ……。
千紘の「家」は俺、というような感じもあるにはあるんだけどなあ……難しいかなあ。


★樒

彼は真相が絡んでましたね。
幸葉の存在を早くから知っており、彼女が管理人を本へと変える手助けをしていたようです。
うーん、この設定も生かされているのかいないのか、いまいちピンとこなかったですねえ。

だからこそ、大切に想い始めた千紘を守ろうと、幸葉の行動に過敏に反応するんだろうし、まあその辺りはねえ……。

彼のお話は、オリジナルの帯を子供たちに作らせるというワークショップを開催し、それを準備したりするうちに恋に落ちるという話。
その点は画集の彼らしかったし、繊細な表現だったり、肌の色に関する描写が艶っぽかったりというのもあって、素敵でしたね。

彼のバッドエンドは彼女を「絵」で追いつめていく形がとられていました。
千紘が、絵に描かれる自分と現在の自分の「ズレ」を埋めるようにして、必死に彼の「理想」になろうとします。
それはすごく甘美でよかったんですけれども、ここに追いつめられる入口が、樒さんに束縛されたことが原因なのでねえ……その点がちょっと面白味が欠けたかな、と思いました。


あと。
まあ衝撃的なのはクゥちゃん=ダイダラボッチ

もうびっくりですよね、あの謎の詩、あっさりと解読されたし……。
まあもう鍵が発見されるタイミングとかもろもろ、全部クゥちゃんが操作してたってことなんだろうし、その辺はしょうがないかな。

それでも、クゥちゃんがいきなり大きくバケモノ化して、全部、全部実はクゥちゃんが仕込んだことで、お前たち(の魂)を食うためだったんだにゃーみたいになっちゃったのは、正直ぽかーん。

しかもあの猫ぜんぜんこわくないし。

ハッピーはあっさりみんなの力によって小さくなって、幸葉と一緒に成仏するし……???

光る螺旋階段の向こうに綺麗に消えていくのを見ながら、イマイチ、プレイヤーおいてきぼり感がハンパなくてですね……私どうしていいのやら……。


……と。

なんだか、個人的には1のままで終わってくれた方がよかったな……(苦笑)な、続編なのでした。




nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。