マーメイド・ゴシック バジル&ロキ感想 [その他乙女ゲーム]
マーメイドゴシック、フルコンプでございます。
うーん……うん。
そこそこ面白かったです。
私がやった前ロゼ作品、黒雪姫よりかは数段階よかったような気がします。(あかり比)
ただ、スチル差分が減ったなあという印象と、若干ルートによってヒロインの知識量とか常識に差があるところ、相変わらずの唐突な展開……ということでちょっと興を削がれるくらいでしょうか(これはもうチャプター数が少ないからしょうがないかもしれませんね)
なんというか……黒雪姫でも思ったのですが、一人のキャラクターに「要素」を持たせすぎている気がしてならないですね。
黒雪姫の場合はルヴィアン、こちら、マーメイドゴシックの場合はロキ、でしょうか。
そう!
実はいろいろ握ってるのはバジルじゃないんだよ!!(゚Д゚)ノ
バジルのためのゲームかと思いきやそうでもなかったですね。
でも、バジルが美味しいのは間違いないんですけど。
まあでもその方がお話的にまとまっていて、よかったです(*^^*)
ただ、ロキがいろんなことを抱えてしまったおかげで、彼のルートが大変なことに……www
やっぱりちょっと難しい気がしますねえ。
詳しくは続きから。
大好きな杉山さんボイスのバジルをもってしても、今回私、そこまで萌えたキャラクターがいなかったですね。
バジル王子は素敵でしたよ。とっても。
ルート的にはガリレオが一番好きです。
キャラクター的にも、全体的に城側が好きですね。
ちょっと、珍しくそこまで萌えに直結したキャラクターがいなかったゲームでございました。
それでは。
バジル&ロキ、2周目攻略可能キャラたちのネタバレ感想です♪
☆バジル=エイデルワース
リディアがかつて血を与え不死にしたアルメリヤの王子様です。
彼のルートはやはりもっとも王道のルートでしたね。
死ねない身体だからか、悠然とした態度で、バレッバレな「暗殺者」をそばに置くバジル。
彼はただ、彼女の目的と動機に興味がありました。
彼女がボロを出すのを待ちながら共に過ごすうちに、彼はリディアの、リディアは彼の、暗殺者としてではない、王子としてではない表情や言葉に惹かれていきます。
やがてリディアはそんな淡い想いを断ち切る様に、彼の胸にナイフを突き立て、彼が不死である事実、あの時の少年が彼であることを知ります。
かつての命の恩人が、10年間会いたくて恋い焦がれた人魚が、愛した彼女だったことを知り、バジルは素直に気持ちを告げるのでした。
しかしロキに支払った代償「愛を告げる言葉を発せない」「バジルとキスをすると泡になる」のせいで、リディアは彼の気持ちに応えようとしません。
好きなのに気持ちに応えられない心苦しさを隠し、彼女はバジルの幸せのために、人魚のため、人間のために「海を元に戻す方法」をバジルの傍で一緒に探すことを誓います。
ほんっと……優しくて甘くて、ちょっと天然入った素敵すぎる王子様でしたわ……。
私(リディア)にはもったいない。
ヴィジュアルから受けるイメージがもっと冷酷残忍そうだったのに、不思議ね……。
蓋を開けて見ればすごく理解のある、ディズニー系の王子様だったわ……(笑)
序盤は、一国の王子としての厳しい顔で接してくるバジルですが、おそらく、殺気も隠せず、色仕掛けもまともにできないお転婆なリディアを見ていると、だんだんと滑稽に見えてきちゃうんでしょうね。
街へ連れて行ってやれば、目を輝かせて笑いかける彼女。
昔話をすれば、自分のことのように心を痛める彼女。
そんな、自分に嘘すらをつけない彼女が。
「不死である」自分を、何をそんなに必死に。
可愛らしい手と身体を震わせながら殺そうとしているのかと。
その姿が、何故か愛おしく思えてしまう。
こうした「余裕」が彼女から与えられたものだとも知らずに、彼は少し意地悪な気持ちでリディアに微笑むわけです。
こういう距離感で、バジルがリディアに落ちていくのはとても綺麗だったし、さすがメインだ。
個人的に、こうした人魚の姫と人間の王子の恋物語については「これぞ運命!」みたいな少女漫画的ノリが楽しかったので好きです。
王子の方が運命の人にうっとりゾッコンで、姫の方が「いけません!(あなたを不幸にしたくない)」みたいな構図もまさに、でね。
いいよね、そりゃあ誰でも好きになるわ、あの王子様は。
弥彦ルートでも思ったけど、彼、持ってないものがないもんねー。
しかしあのラストらへんの……ロキとダンのやつは……なんだ……。
結局このルートでも海を黒くしたのはロキ(手伝った?のがダン)で「視覚的な錯覚魔法」が原因だったというのが勝手に露見するあの展開はなんなのだろう……(笑)
というか完全にダンが墓穴を掘る感じですな。
この悪役たちの小物感な……(ロキは攻略対象なのに)www
「もういいよ教えてやるよ!」みたいな展開はちょっと、厳しかった……!(涙)
個人的には「ロキを殺さないという選択を2人が選んで海は元に戻らない」という結末なのであれば、このシーンはいるのかなと思ったりしたのですが……。
穏便な方法を望む2人らしい結果だし、そうして見逃してもらったことと、リディアの幸せのために自ら右眼を犠牲にして、「キスをしたら泡になる」っていう代償を帳消しにしてくれるロキはおいしいとは思うのですが。
もう少しシンプルにロキがバジルに嫉妬してバジルに手を出して、結果バジルに右眼打ち抜かれると同時に呪いがひとつ消える、くらいでいい気がしたよ!というかバジル王子にそれくらいの見せ場、あげてもいいと思うよ!あれだけ射撃の腕がいい、って伏線張ってるんだからさあ!
自分のルートなんだもん!!!(笑)
余談ですが、地味に好きなのは一番最初のイベント。
浴槽を水槽だと思い、服のまま水に浸かっている彼女を見てバジルが絶句するところ。
あれは可笑しかった……(笑)
バジルルートはこういうリディアの、どうしようもない可愛らしさが表現されているところが多くて楽しかったですね(*^^*)
バッドエンドも切ないのが多い。
消えてもいいからキスで想いを伝えたい、というのは非常に「人魚姫」らしかったですし、すべてを捨ててしまおう、あなたの「鳥籠」なら永遠にいたい、というエンドも綺麗でしたね。
☆ロキ=ジルフォード
謎の魔法使い。
その正体は、アルメリヤの伝説に登場する、人魚と人間の合いの子です。
父親であった人魚が海へと帰ってしまい、人間である母親はそれを儚み自殺。
ロキとその双子の弟セロンは彼らが持つ「魔法」の力だけで2人生きてきました。
父親の影響で不老であった母親が魔女と呼ばれ、その魔女の子として忌み嫌われていた2人は必死で人間の世界で生きていこうとしましたが、やがてその異質な力や人魚の血が入った彼らの血の効力を期待して利用したがるものたちに追われ、結局海にすむことを決意します。
海で過ごすうちにセロンは人魚に惹かれていきます。
やがて、彼はミレティスの王になります。(リディアの父の前の前の王様)
そうしてミレティスの王となったセロンは、ある時アルメリヤの人間が人魚をおびき寄せるためにまいた薬の効力を無効化しようとして、成功するも海を黒く変えてしまいます。
セロンはそんな海の色を見て、人魚たちを愛するあまりに自分の命をもって海の色を戻すのでした。
そういういきさつがあり、ロキは人間を憎み、人魚もまた好ましくおもっていません。
そんな彼が、唯一愛した人魚、リディアのためにセロンと同じ選択をする、というルートであります。
うーん。
いっぱいいっぱいすぎて、あかりはもうわけがわからなくなったのですが……結局、ロキがバジルの乗った船を沈めたのは「人間ばかり栄える世界に虫唾が走ったから」だそうです。
私にはどっちかというと「黒い海にしたくなかったから」の方がよかったかなあと感じましたね。
だって、正直、人間も人魚もどうでもいいなら、彼がアルメリヤの現国王が薬を海にまいた時に無効化の魔法なんか使うかな。
別にほうっておけばいいんじゃないのか……。
まあセロンが命を賭して守った人魚たち、というところが根底にあるのかもしれないのですが。
セロンはミレティスの代々の王に対して石版を残しています。
いつか海がもう一度黒くなった時、ひとりの魔法使いが姫のために命を絶ち、それを解決するだろう。
リディアの父はそれを踏まえて、彼女を解放した、ということがわかります。
……ということは、セロンに見えていたものがロキに見えないはずがない、ですよね?
だから、ロキがリディアのために死ぬことは彼の中で必然だった、それを避けたいがためにその「未来」を変えたかった、という意味合いもないのだろうか。
……ないかな、複雑すぎるか。
まあでも彼には「王族が人魚捕獲に乗り出す」未来が魔法で見えていたから、バジルをとりあえず殺しとこう!ってなったってことですもんね?
でも、それこそが引き金になってバジルは人魚に助けられ、人魚を求め……ってなったんですよね。でもバジルが薬をまいたのではなく、王がまいたんだからどっちにしろ何にも変わらなかったという感じの解釈でOKなのだろうか。
なんかロキって不毛な戦いしてんなあ……。
まあそれは置いといて。
とりあえずこういう「実は俺は……」がロキチャプター12くらいからぐわああああっと続くので、もうこの展開の仕方はどうなんよ……と正直思ってしまったのでありますわね……。
あと、バジルとリディアの「あの時の人魚(少年)!」があまりにも不自然……。
実は不死なんだ、実は王子なんだ、の明かし方がほんまにあんたあのバジルさんかい?っていいたくなってしまって、ポカーンでした。
あんなんアリなの??そんな世間話みたいなノリなの??
街で会った素性も知らない少女にぽんぽん明かすようなことじゃないだろう……。
もうちょっと真相ルートなんだから、穏便に話合いなんかしてないで(笑)ドタバタしてバジルが不死だということを刺されたり撃たれたりして目の当たりにして、もしかして!!みたいなベタ展開でいいんじゃ……www
もう、なんというか。
「ロキが彼女のために死ぬ」という結末だけのための必死さが垣間見えるストーリーで苦しすぎましたね(笑)
この内容の濃さを、他に分担してあげてよ、って思いました(海賊側とかさあ……)
一番微妙なのはハッピーエンド。
あれはなんなんだ……結局はロキの心が幸せになったら海は青くなった、っていうオチのやつ……。
そんなお天気屋な魔法、やだああ!!!!(涙)
まあもう魔法使いっていう立場自体がチートだからなんも言いたくないけど……それでもちょっと都合よすぎて酷いwww
で、結局、ロキはずっとリディアのことが好きだったってことなんだろうな。
えらいバジルに嫉妬する理由も「彼がリディアの血をもらったから」なんですね。
あとここで初めて出てくる「人魚の血を飲んだものは血をもらった意識を共有する」ってやつ。
だからバジルが本能的に、捕えられたリディアを10年間ずっと「出してやらなければ」という強迫観念にかられてたんだね。
……。
……。
これバジルルートで明かそうぜ???(笑)
あとはダンエンドかな。
あれはなかなか可愛かったですね。
結局でもダンは一番の被害者な気がするんだけれどもな……。
彼は、ロキの父親の血を飲んで、彼の意識を共有し「不老」となった(男の人魚の血は不老、女の人魚の血は不死だそうです)「人間」だったわけですが……なあ。
ダンが血を飲んだのは、結構自暴自棄な理由だから余計になあ。
ロキの父親の意識があるばっかりに、ロキのことを庇いたてて……。
それでも、深い付き合いをする人が誰もいない、というよりかはマシなのかもしれませんが。
うわああ。
なんだか長くなりました。
解せないところは多々あったけれども、十分楽しかったです(*^^*)
2014-11-27 14:21
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