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爽海バッカニアーズ! 総評 [その他乙女ゲーム]




爽海バッカニアーズ!

爽海バッカニアーズ!

  • 出版社/メーカー: プチレーヴ
  • メディア: Video Game








① シナリオ ☆☆☆

クオリティは高いと思います。
矛盾もないし、読みやすく、一貫したストーリーには好感。
しかし、「乙女ゲーム」の要ともいえる恋愛過程が描かれているシーンが非常に少ないです。
仲間として接するところから「これって恋?」「女として意識されてる?」という恋心が芽生えていく過程が、ヒロインのサバサバした性格もあってか、皆無。
うだうだしすぎるのもダメだと思うんですけど、そうしてもだもだするのも醍醐味なので……そのバランスが非常に難しいんだなと感じた一作でした。

また、基本的なストーリーラインは皆一緒なので、周回を重ねるごとにつまらなくなってしまうキャラがいましたね。
今から攻略するキャラのことが、すでに攻略したキャラの中で明かされてしまっているということがあるので、ちょっとその辺りは残念でした。

② スチル・ヴィジュアル ☆☆

絵に関しては好みが分かれるとは思いますが、綺麗です。
しかし問題なのは、そのスチルの演出方法です。
枚数も少ないし、攻略キャラ単体のものが多くて、ヒロインとのラブ♡なスチルがほっとんどありません。
あと個人的に鼻についたのは、少女漫画のトーン効果のようなキラキラ……。
波しぶきや太陽の光の反射などを演出するのは素敵だと思うのですが、キスシーンにキラキラ……みたいなのは、ちょっとなんか違うよね、っていいたいですね(笑)

③ キャラクター ☆☆☆☆

どのキャラクターもそれぞれに「男前」で、それぞれに魅力がありました。海軍と海賊、また相互の関係などがしっかり描かれているので、恋愛体質っぽい雰囲気もないのでそこは好感が持てましたね。
しかしヒロインもかなり「男前」なので、結構サバサバと恋愛が進んじゃうのが難点だったかもしれません……(笑)
若干キャラクターに濃い薄いの差があったかなと思います。


④ システム ☆☆☆☆

セーブ箇所も特に制限もなく、チャートがある分構成も解りやすく、攻略は簡単でした。基本的な機能については使いやすくてよかったのですが、一番書いておきたいのは「トークパートは必要なの……?」という点でしたね。
お話することでプロフィールを埋めていく、というやつなんですが、全キャラだいたい同じことをしゃべるであろう(もちろん実際もそうだった)「海」や「街」の説明を入れる必要がどこにあったのか……??
あ、余談ですがVitaで乙女ゲームが初めてだったのですが、画面タップでシナリオ繰れるのはやっぱり便利ですねー!

⑤ 作品の完成度 ☆☆☆

うーん……。
何かが足りない……というこの「もやもや」に答えを出すとするならば。
単純に乙女心を擽る技が足りないということだと思います。

それはもう、シナリオやスチル、演出、すべてに言えることかなあと思います。
直球すぎる告白にはときめけないし、ただお互いの無事を祝って抱擁するだけではときめけない。
スチルに関してもキス&抱擁さえ押さえてればいいってもんじゃないと思います。

やはり、似たようなシチュエーション、構図でも、もう一味が必要なのだと思います。

でもこの一味はなかなか生まれないものなのでしょうね。
萌えって難しい。

しかし、個人的には「もう、投げちまえ!」というほど退屈でもなかったので、しっかり全ルート遊ばせて頂きました。

次回作のGoes!期待してます!




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