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華アワセ ー姫空木編ー 蛟感想  [華アワセ]




蛟編で愛ある(笑)あだ名をたくさん頂戴した蛟様。

今回の……「王子様」っぷりは、一体!?
と目を瞠るくらいイイ男でした、蛟さま。

ストイック男子の本領発揮、というべきか。
自分のターンで魅力を生かしきれなかった蛟って一体wwww

いや、あの蛟さんあっての、姫空木編の蛟なのですけど☆


それでは、ネタバレ感想いっきまっすよー♪








蛟編も分岐は他ルートと同じです。

彼のお話は、ずばり「本物の王子様とはどうあるべきか」。
そういったことを考えちゃうルートですね。

「プロポーズ作戦」のうつろひ騒ぎのあと、蛟とみことは粛清が決まっていた姫空木を助けだそうと退学覚悟で講堂へ向かいましたが、戦いの中、電流を帯びた雨が降り注いでみことは枯渇を起こします。

電流を帯び濡れた服を脱がせ、爛れたみことの背中に舌を這わせる蛟。
枯渇の処置とは分かっていても、蛟の行動に驚きを隠せないみこと。
この「行為」こそが、彼らの関係を進める引き金となっていきます。

うつろひ騒動は、姫空木が、ずっと隠していたという「水妹の力」を使って、すべて浄化したということで決着がつきますがその後、なかなか鬼札がパートナーを決めないことに業を煮やした帝は勅命を出し、蛟をパートナーに任命してしまいます。

姫空木と別たれた泉姫候補。
また、水妹の先輩として尊敬していた葵の、蛟とのパートナー解消を招く結果になってしまったことへも胸を痛めます。

「君たちを応援するよ!」と明るく振る舞う姫空木のこと。
あまりのショックからか、失踪してしまった葵のこと。
2人はお互いの「かつての相手」の手前、最初はギクシャクしているのですが、すべてはお互いを思いやる気持ちからくるところは、きちんと伝わっていたため、少しずつ距離は縮まっていきます。

そのことを誰よりも祝福するといいながら、誰よりもその関係を妬んでいたのは姫空木でした。
蛟とみことちゃんがキスをした記念にパーティを、などと明るく振る舞う彼の態度とは裏腹に、一方ではじわじわと「姫空木の世界」に、ひとり、またひとりと攫われていきます。

やがて「本当のパーティの舞台」に、彼は蛟とみことを招待します。
親友同士、「本音」をぶつけ合う2人。
ついに、みことを賭けてどちらが本当の「王子様」か、決着をつけることになります。

蛟が勝利した場合は、姫空木を失って壊れたみことが「蛟」を「姫空木」と慕い続けるという結末に。
姫空木が勝利した場合は、彼の「世界」で、鎖に繋げた蛟に見せつけるようにして「おひめさま」と「おうじさま」が睦み合い続けるのでした、めでたしめでた、し?

というエンドになります。



確かに親友であるはずの2人が、譲れない思いをお互いにぶつけられずにいる、このもどかしさがなんともオイシイ蛟ルート。

根っからのお坊ちゃんで、富も名声も家柄もある蛟。
一方、その「水妹の力」を「気味が悪い」として、実の両親に捨てられた姫空木。

姫空木が、そうした「王子様としての素質、素養」に憧れ、妬ましく思う気持ちを理解するのはたやすいです。しかし一方で彼は、きちんとミズチ一族の重責を負った彼の苦しみ、しがらみについても知っているのですね。
銀のスプーンをくわえて生まれてきたものには、だからこその辛さがある。
姫空木は非常に頭のいい人なので、そういう責務を投げ出さずにいる蛟に対して、誰よりも深く理解していると思います。

かたや蛟は、そうした姫空木の、ある意味での自由さ、奔放さに憧れていたでしょうし、彼には決して真似の出来ない、息をするように羨望を集め、優しさを振りまく姫空木がまぶしくて仕方なかったことでしょう。
彼もまた、その「お姫様としての姫空木」を周りから望まれる苦しさ、そのための努力を知っています。
そうした姫空木の他からは見えない部分に、蛟が姫空木を認めている理由があるのでしょう。


全く立つ位置、見えるものが違っていた2人が、華園で五光として肩を並べる。
違う価値観を持ち、違う憧れをもつ。
お互いにお互いの、自分が決して持ちえないものを持つものだからこそ、この2人は親友になれたのでしょう。

恋愛を持ち込まなければ、彼らはずっとこの関係でいられたはずです。
しかし、恋だけは本当にどうにもならないのですね(*´ω`*)

ラストシーンで、結局「お姫様」を奪い合ってしまった、この結末自体がもう、運命が間違っているということを表している気がしますね。
どちらが本当の王子様かなんて関係ない。
もうそこに、みことちゃんの「こころ」が関係ないところが問題です。

きっと蛟も分かっていたのでしょうね。
「失敗した」のは自分だということに。
こうして姫空木の売り言葉を買ってしまって、解りやすい「お姫様争奪戦」に持ち込まれてしまったことがその証拠。

現実が無理ならいっそ、と。
パーティだと称して、みことと自分だけの世界を作り上げようとするまでに姫空木を追い込み、中途半端に姫空木自身も、みこと自身も傷つけたこと。

いっそこうなるのならば、何もかも割り切って、最初からみことを泉姫に覚醒させるつもりで、彼女を愛せばよかったんです。
姫空木の「中身のない優越感」を逆手にとってやればよかったわけです。
劣等感なんて感じる必要はなかった。
帝のコネで成り立つパートナー関係を卑怯だなんて思う必要はなかった。

しかし、真面目で優しく、自分に対して厳しい蛟にはそれが出来なかったんですね。

そういう「すべてわかっているのにどうしても曲げられない自分」に自嘲する蛟さんは、ストイックな色気があって、とっても素敵でした(*´Д`)
だからこそ、蛟さんな成功してきたわけなのだけれども……、ね!
難しいね……!

そんな蛟さんは、最後まで彼らしく、どんな運命が待っていようとも受け入れるわけですね。

姫の挑発にも乗ってくれる。
それこそ、姫が望んでいることだから。
みことに対して告げたことにも責任をとらなければならないから。

この運命の果てがどうなろうと、どんな結末が待っていようと甘んじて受けようという覚悟が、和歌やモノローグから感じられてうっとりしました。

エンドの切なさも好きですね。
姫空木、と呼ばれるたびに感じる痛みを、ずっと背負い続けていくのですね……。
「それでも欲しかった」と割り切って言える日が、蛟さんにくるといいんですけど。

……無理だろな、そこが萌えるwww


まあそれにしても姫空木に「水妹なめんじゃないわよ!!!」と啖呵をきる葵姐さん。

素敵でしたわね……!!!!!

今回なんです?
水妹ズの皆さんが輝いています……!!きらきら!!

すべてを巻き込んでしまおうとする姫空木に「全部自分のためじゃない!!」と叱咤する姐さんカッコよかったですね……。

水妹の力は、使い手のために使うもの。
自分のエゴのために振り回すものじゃない。

そうして、水妹としてのプライドを教えてくれる葵は、さすがあの蛟の従姉妹です。

バッドエンドは、もうなんだかね……。

姫空木が楽しそうで何よりです……(笑)

よ、よかったね……し、幸せに暮らしてね、おひめさまと……(汗)

蛟さんが、(性のメタファーとされる)ブトウの汁がついたみことの背中をすするという展開には、「本当は華アワセってR18で作りたかったのかしら??ww」と思わせてしまうシーンですね。

個人的にすごく好きなシーンは、みことちゃんがいきなり泣き始めるシーン。
いろはならここは「泉姫候補、何故泣く!」と怒るところなのでしょうが、蛟は姫空木のために泣いていると知りながら彼女を抱きしめるんですよね。
しかも、ずっとずっと。
彼はこうしてみことの体に触れる度に、ルート序盤での「行き過ぎた枯渇処置」を気にして自分が怖くはないか、嫌ではないか、確かめてくれるんですよね。

……なんて、紳士!!!!

ほんと……鬼札さんもう蛟さん選んであげてくださいよおおおお!!!!
と泣きそうになってしまいましたね。

……ほんとあの男のどこがいいの、みことちゃん!(゚Д゚)ノ

また彼のルートは、彼らの幼少期についてがよく出てきましたね。

蛟編(たしか姫ルート?)で出てきた、あの「景色」を蛟も知っていた……というところは、前作で明かされてましたっけ?

こんなところから、2人には「ズレ」が生じていたのですね。

幸せな景色をみんなと共有しようとしたみこと。
しかし、ひめくんは「二人だけの秘密」にしたかったんですね。
そうした「ふたりだけの特別」の甘さをまだ知らない、みこととみずちは、なぜひめくんがそんなに怒るのかがわからないといったような感じでした。

ひめはこのころから、ひとりだけやっぱりおませさんだったんだろうなあ。
くれなゐくんは自分以外がなにをどう考えようが自分には関係ない、って感じのスタンスは小さい頃からみたいですし、うつつは……ひとことしかしゃべってないから本当にわからないですwww(ただ、ちゃっかりみことの横はゲットしているみたいですね……)




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