華アワセ ー姫空木編ー 唐紅感想 [華アワセ]
お当番の五光よりも、ツキを違えた運命を持つキャラの方がオイシイ華アワセ。
本ルートを終えましたので、次はくれなゐ様の番でございます!
蛟編をプレイしているため、結末になにが待っているかはある程度想像がつくのですが、間違った運命を選んだ場合、今回は一体どんな破滅を迎えるのか……という、わくわく感がありますね!
うふ!
それでは、続きからネタバレ感想です(*´ω`*)
唐紅ルートのお話は「水妹と五光の関係とは何か」について考えさせられるお話でした。
「五光プロポーズ大作戦」の中継から一変して、講堂が突如湧いたうつろひに飲み込まれ、穢れた力もすべて姫空木が吸収し抑え込む中、なんとかみことを救いだし以後膠着状態、という状況からの分岐ルートです。
すべての真犯人は誰なのか。
張り巡らされた「水の色」と電波に乗って次々に広がるうつろひの根はなんなのか。
そんな問題云々は関係なく。
端的に言えば、そういう騒動に巻き込まれてしまった桜花組の水妹たちの命とその尊厳を守るためだけに唐紅が命を賭けて戦う、という筋書きですね。
口では他の五光のやり方を罵り、理事長の力不足を吐き捨てるように責めたりする唐紅。
さらに、みことに対しては乱暴を働こうとします。
しかし、そうした行動の本当の目的は、単独行動に理由をもたせるためであり、いろはの唯一の弱点である泉姫候補の処女性を人質にとり、穢れた(であろう)水妹を姫空木と共に全員粛清しようとするいろはと交渉するためでした。
みことはそうした唐紅の本意に気づいたと同時に、姫空木の命を救いたいという自分の願望も後押しして、唐紅のパートナーとなることを宣言し、2人の五光をおさめることに成功します。
いろはに「待った」をかけ、必ずや姫空木と水妹たちを救うを宣言する2人。
すべての根源、発端は姫空木の一部である「ひめ」が、阿波花理事長、姫空木の「器」を乗っ取って仕掛けたことであったことを突き止めた2人でしたが、「ひめ」の作り上げた世界のひずみから投げ出され落ちて、致命傷を負います。
2人は最後の力を振り絞り「ひめ」を消滅させ、姫空木に現実世界の体、つまり「器」を返すことに成功します。
しかし2人は力を使い果たし、帰らぬ人となってしまいます。
そのことを嘆いた姫空木は、みことの骨が実家に戻った日、彼女の家の裏庭で自殺を図るのでした。
……ホラー??( ゚Д゚)
といいたくなるほど、「ひめ」くんがなかなかにぞっとするタイミングで、幼くたどたどしい感じで誰かしらの「器」を借りてしゃべりはじめてくれます。
なかなかやることがエグいんですよね。
唐紅が絶対に「手を上げられない」桜花組の水妹を使って唐紅をリンチさせたり。
バッドエンドでは「おばけ」になって、「おひめさま」をむしゃむしゃ……。
……という、「姫」の部分がフィーチャーされた唐紅ルートでしたが、「お姫様が持つ残忍さ」をなかなかイヤーな感じで表現されたお話で面白かったです。
対して、くれなゐ様はとてもストレートでまっすぐな人だから、対局にある人物ですね。
「表現に問題があるだけで、愛情深い方」
百歳が彼の本質をそのように語る通りに、本当に今回ものすごく、言葉のひとつひとつに愛情深さを感じました。
また、幼少期に出会ったはずの「どこかにいるくれなゐ様の女」をずっと追い求めているロマンチストさにも、うっとり。
それをみことに語る彼がとても可愛らしくて、きゅんとしました。
照れてる顔も可愛い……♪
くれなゐ様は、がっついてるスチルよりも、ちょっと潤んだ目で照れながらみことを求めている感じが萌えますなwww
彼の素敵なところはやはり、一度懐にいれた女性は誰であっても、最期の最期まで「付き合う」部分ですね。
愛情深いだけでなく、責任感も強い、芯のあるまっすぐな人です。
姫空木に操られた桜花組の水妹がすっかり穢れ仇花化してしまっても、きちんと最期までその手を血に染めて、彼なりの責任をとろうとするところはカッコよかったです。
これは唐紅と桜花組の水妹の、信頼関係を表しているようなシーンだとも思いましたね。
一方的な愛じゃなくて、本当に、心から。
唐紅は彼女たちを、彼女たちは唐紅を。
本当の家族のように愛しているんだなということがとてもわかります。
水妹の尊厳を守りたい、どうせ死ぬのならあなたの手で終わらせてほしい。
その想いを、しっかりと受け止めることが出来るのは、唐紅だからこそなのでしょう。
ラストシーン、死に際の触れ合いも、くれなゐ様らしくてよかったですね。
死を確信しながらも、みことだけはその恐怖にさらすまいとして、キスをしたり戯れて、それを紛らわせようとするくれなゐ様。
彼ほどある意味で「優しい」人はいない、彼ほど甘い男も五光の中にはいないですね。
ちょっとおっぱいおっぱい、言い過ぎな気はするんだけども!!www
まあ、こんだけ褒めたあとに、なんですが。
なんかあのくせっ毛といい、みことの胸へのこだわりといい、なんだかんだ喚いて我を通してしまうところとかも……ちょっと赤ちゃんっぽくて、そういうどこか憎めない可愛らしさ、みたいなものがあるなあなんて思ってしまいましたww
唐紅ルートをプレイすると、なんとなくですが百歳の「正体」が仄めかされているような気がします。
たとえその身を失っても 魂は幾度も巡り
いつかたどり着く 恋するあなたへと
「九十九折り 恋ふる百歳に」
このあとに、カラクリくんが「ああももとせ あわれ われ」(月に誓ったある人のさよならの言葉)というのですが、これらの部分から、百歳はこの「運命(ルート)」では「あわれ」であること、幾度も巡り恋するあなたへとたどり着く存在であること、また無条件にみことを愛していることなどから、彼女は「鬼札」自身、またそれにつながるものではないのかな、と想像をしました。
鬼札を管理するいろはの特別な「水妹」である部分もそれを裏付けるものになるかな?
まだよくわからないですが!
あと、「最初の儀式」とは、五光&みことが子供の頃の話だということですね。
彼らはそのことを忘れている。
しかしみことに「再会」し、その水に触れることで、その「過去」をじわじわと思い出していくようです。
「二回目の儀式」という言葉が今回多用されているように思いますが、今回の「姫空木」にツキがあるターンを言っているのか(そういう意味で使われているとわかるものと、そうでないものがある)、それとも、もっとまだ先に「二回目」があるのか、その辺りはちょっとわかりません。
深読みしすぎなのかな?
もしかすると、唐紅/うつつ編が終わった後に、この「二回目の真の儀式」的なものを描いた作品がでるのかも、しれません?
いやだってねえ……いろはのお当番回がね……ないなんて。
ねぇ???
2014-03-06 10:00
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