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GLASS HEART PRINCESS:PLATINUM 感想 [Glass Heart Princess]



Glass Heart Princess : PLATINUM (通常版)

Glass Heart Princess : PLATINUM (通常版)

  • 出版社/メーカー: アイディアファクトリー
  • メディア: Video Game





Glass Heart Princess : PLATINUM (限定版)

Glass Heart Princess : PLATINUM (限定版)

  • 出版社/メーカー: アイディアファクトリー
  • メディア: Video Game





面白くってあっという間にコンプしてしまいました。
グラスハートプリンセスプラチナム。

オトメイト作品で、久しぶりに。
FDとしてしっかりとファンのニーズに応えてくれる作品でした。
(私がプレイした中で、ですが)

本編プレイしてから、結構時間経っているので熱は冷めていたのですが(大好きな作品ではありますが)再びあの時の気持ちを思い出せる内容になっておりました……!
なにより、これは製作指揮をとってらっしゃる中村さんをはじめとする、グラハチームのオトメイト愛。作品、キャラクターへの愛のなせる業なんじゃないかなあと感じましたね。

キャラがぶれているところもなく、本編のあのノリはそのままに。
本当に、どの子もラスト「幸せになってよかったね……!!」とお姉さま親衛隊の一員となった気分で涙ぐめるような締め方になっていて本当に素敵でした。

本編同様、FDでも演出が秀逸。
手を抜いてない。
そこがものすごくうれしかったです。
ただ、ただ甘いだけ、いちゃいちゃさせとけばいい、じゃない。
短いなりにもしっかりドラマがあり、ドキドキがあり、ときめきがあり、ネタがあり、皐月さんのおイタがあり。

正直FDなのであんまり期待していなかったのですが、やっぱり面白かったです。

この作品こそ、アフタールートすべてが「ウェディング」に帰結していることがふさわしいものはない。
少女漫画の王道を、不思議なステップなのにまっすぐ堂々と行く、この作品らしいエンディングの数々。心から楽しめました。


ありがとう……!グラスハートプリンセス!!!!
ドラマCDも楽しみにしております……!!


それでは、続きからネタバレを交えた簡単な感想ですー♪










☆アフター


・真之介


王位継承権をひょんなことから失い、「お嬢様の傍にいる資格」がなくなった真之介。
京子と一緒になりたいのなら、執事をやめて「京子」と対等になって、その「証拠」をみせろ。
そう旦那様に言われて、真之介お手製「矯正装置」をつけて、言葉遣い、立ち振る舞いを直す特訓に出るも、うまくいかず最終的には過度のストレスで倒れてしまう真之介。
彼がうわ言のようにつぶやいた「お嬢様」という言葉に「矯正装置」が反応し、手を握っていた京子も強制的に電流を受けてしまいます。
そうして二人仲良く失神した果てに見たのは、幼き日の記憶なのでした。

「忘れていたこと」に気づく2人ですが、門治に対して提出する「証拠」が揃わぬまま、門治が長期出張から帰ってきてしまいます。
まだなにも用意できてないのに、とおろおろする京子に、真之介が言います。
僕にお任せを。
そうして、彼は床に手をついてこういうのでした。

「京子さんを僕にください!」


真之介が、今までの僕は常に何かに、誰かに流されて生きてきましたと、手をついて淡々と胸の内を告白する様子には、とっても胸打たれましたね。
わかってたんだね、って……(笑)
ぶっちゃけ、それがネックだと思うんです、真之介は。
そんな彼が、初めて自分で「結婚すること」を決断するのは大きな一歩です。

門治さんもおそらくこのままでは、京子の言うがままに真之介が身の振り方などを決めてしまうんじゃないか、と思っていたとは思うんですよね。
執事だから、といいながら、彼は恋愛においては(金銭的にもだけどww)若干京子に依存しているような部分も見られましたからね。

結局はあとで京子お嬢様に「そこまで言うなんて聞いてない」と突っ込まれちゃいますが、こういうのも真之介らしくてよかったです。

彼が「執事」であることに拘る理由と、彼の養父である「柾木」が執事を辞めた訳、京子の母親が真之介に病床でペンダントを託した理由。
そのすべての点が線で繋がると、まるでハートをかたどるようにして。
京子がたくさんの人に愛されて育ってきたことをしみじみと噛みしめられる、そんなエンディングにちょっぴり泣けてしまいました。

私の気分は、さながら門治さんでしたね……。
あの桜さん目線(母親)で語られるエピローグには泣けました。
あの「どうか……幸せに、ね?」は反則です。

どのルートよりもバカップルだったけど、どのルートのカップルよりも、世界一、いや宇宙一幸せになりやがれこんちくしょう、と思ったアフターストーリーでした。


・幸斗


夢のようなキャンパスライフを送る恋人たち。
世の恋人らしく、幸斗らしく。
彼はずっと誕生日プレゼントとしてペアリングを送るタイミングを図っているのでした。
そんな「悩み」も幸せのうち。
しかし絵に描いたような幸せは長くは続きませんでした。(不幸体質)

ひょんなことから、京子はヘンな人に見初められてしまいます。
その名は鷲崎篝。幸斗の親戚であり、その正体は怪盗イーグル。
彼の想像を絶する妄想癖に振り回され、正真正銘の「恋人」なのに一向に信じてもらない2人。
ついには京子を賭けての、怪盗対決が始まってしまいます。
その対決のさなか、レイヴンを助けようとグラスハートが割って入るものの、イーグルに捕まってしまいます。
イーグルは、レイヴンから奪った「幸斗が京子を自分のいいなりにするために使おうとしていると思われる謎の黒い箱(弱み的な?)」(篝目線)の返却か、グラスハートを見逃すか、という、どちらかを選択させるのですが、もちろんレイヴンがとるのはグラスハート。

そうして京子のもとに向かおうとする篝のグライダーはなぜか分解し……まっさかさま。
墜落地点で、ようやく変装を解いたグラスハートの正体を知り、彼らが恋人同士であることを認めるのでした。


こちらもしっかり、エンドロール2段オチ。
しっかり笑わせて頂きました。
ありがとうございます……!(笑)

そして篝さんナイス当て馬……!www
最高でした……。
あなたの「坊主だけは勘弁してえええええ!!」は忘れません(*´ω`*)

幸斗は個人的に結婚前夜に怪盗よろしく(足を洗ったくせにw)京子を奪いにくるシーンよりも、心拍数が上がり続けて苦しくなっている京子ちゃんに、今日はここにしとくな、っておでこにキスするシーンがものすごく素敵に感じました……!!

この一連のイベントをしっかり見ていて、ものすごく歪曲して解釈する篝さんにも大爆笑だったのですがwwww

ほんっと、逐一ユッキーは可愛いですね(*´з`)
ペアリング渡すタイミング、逃しすぎwwwww
ほんとチキン……いや、カルロスにも事情があったんですよね、烏丸さまwww

しかし幸斗くんの不幸体質はFDでもしっかり受け継がれてて、このルート、申し訳ないけど。

篝さんのインパクトが強すぎて、幸斗の印象が薄い……!!!

うっ……(涙)可哀想!!!



・天馬


ヴァンパイアとなった京子に訪れる次なる試練。
それは「飢え」を乗り越えることでした。

最もその飢えで理性を失うとされる新月の夜まで乗り切れば、ヴァンパイアとしての力を制御することが出来るようになる。そう天馬に言われて、天馬への愛のために乗り越えようとする京子ですが、リミットが近づくたびに、日に日にその「飢え」は強くなっていきます。

絶対に、俺が何をしても止めて見せる。
その決意とは裏腹に、京子の「試練」と同時に起こる学園内に妙な影が出没するという事件に追われ、天馬は心身共に疲労の色を隠せないのでした。

京子も京子で、だんだんと暴走する力、人間から血を飲みたいという欲求に抗えなくなっていき、自分で自分を恐ろしく思い、自信を無くしていきます。
自分が与えた力、彼女を生かした力を怖がる京子。
そんな彼女を見て、天馬は悲しく思います。しかし京子はそんな天馬の変化に気づき、愛する人に与えてもらった自分の力を信じることを決めるのでした。

そうして迎える新月の日。
理性を失い暴れ狂う京子を押さえつけ、自分の体を噛ませる天馬。
2人で必死に痛みを分かち合いながら、その夜を越え。

長い長い年月を経て、今。
彼らは100組目の卒業生を桜の木の下で微笑み合いながら送り出すのでした。

なんかとっても……イケナイことしてる感じ……!!!(笑)

もちろん雰囲気はあの天馬先生、あの京子ちゃんなのですが……ルート全体に漂うどこか妖艶な雰囲気が素敵でした。
天馬先生、押し倒しスチル(すごい必死できょーちゃんを抑え込んでいるだけなんだけど)しっかりアダルト路線で頑張っててほほえましかったですね(笑)
まさかこんなにがっちり、ヴァンパイアなお話だとは思わず。

これぞFDですなあ……。
フラグが立ちまくってました……ねえ、皐月さん。

色っぽいルートでもありつつも、なかなかお話も京子ちゃんの精神的な成長であったり、伊達に気の遠くなるほどの年月生きてないなあという、大人な先生をたくさん見られたルートでした。

それにしても皐月さんの「(お嬢様は)大物だと思っておりましたが、人間をやめてしまわれるとは思いませんでした」の発言には笑わせて頂きましたね。


・彼方

あの一か月で地球に隕石が衝突!
此方が持ってきた重大ニュースに、姫乃家に集まるお偉いさんたち。
そんな地球史上最大級のピンチは、2人の愛の力に託されます。

特殊なシェルターでの生活の中で、彼らの「ハート」に溜まった「トキメキ」をエネルギーとした特殊な砲撃で隕石を撃ち落とす、という計画を遂行するために「同棲」生活を始める二人。

しかしときめきが生まれるどころか、二人の気持ちはすれ違い始めます。
エネルギーを溜めるためにキスをし抱きしめる彼方の、どこか事務的な触れ合いに、ついに京子は逃げ出してしまいます。
そんな京子に心を痛め「愛」の意味を理解することに未熟であることを自覚した彼方は、幸斗の考えに触れ、「大嫌い」の対義語、「大好き」という気持ちについて向き合い始めます。
一方、京子は此方の言葉から、彼方の純粋さを思い出します。

結局は彼方の「思いつきの提案」で、全宇宙に中継されてしまったプロポーズと共に地球は救われ、二人は晴れて夫婦になり、門治待望の孫も生まれます。


いやーwwww
やっぱり彼方のルートは斜め上ですねwww

私本編の時から、いちいちあの彼方の腕にいる宇宙人が気になってたんです。
彼の各スチルのポージングがかわゆくてかわゆくですね……彼方なんて目にはいら……、いやそこまでは言い過ぎだ。

ごほん。
今回、その中の人にお会いできるなんて……!!!(笑)
感激です!!!

しかもあんな可愛いナリ(注:人型ロボット)をしておきながら、しっかり者……!
あ、違うや、しっかり者だから、あの子供らしい形体をとっているのか……あざといやつめ……。
はっ、このままでは宇宙人について語って終わってしまう……!

しかし、まさかこのカップルが喧嘩するお話、なんてすごく意外でした……!
確かに一番、恋愛において前途多難なのは彼方なのかも……。

しかし最後に双子が生まれていたのにはびっくりでしたねwww
子供たちには動力炉……あるのでしょうか、それとも……。
それにしても門治おじいちゃん、デレデレだろうなあ。
皐月さんの「母親にクラスチェンジ」という言葉が、らしくて笑いました。

もういろんなことを「おいといて」突き進むこのルート。若干途中でついていけなくなったりもしましたが(笑)1ルートくらいこういうものもないとね!

まあ大前提の設定が、もう他とは違いますもんねwww
宇宙規模での親善大使として、頑張ってくださいまし、お嬢様。
あ、違う、おくさま♡



・凱

あの真之介と京子の「裏切り」から8年。
凱は復讐のために京子の婚約者の座に返り咲きます。
使用人たちに対してはもちろん、京子に対しても幼い頃からは想像もつかない振る舞いを続ける凱ですが、京子はそうしたドS行為の中にも彼の優しさであったり、まっすぐな思いを汲み取り、どこか凱を憎めないでいました。

ある時京子は凱に告げずに内緒でとあるパーティに出席します。
あなたの着飾った姿を僕が最初に見たい、そう言った凱の希望に沿うことが出来ないと判断したためです。しかし実はそのパーティに凱も出席しており、またあなたは僕を騙すのか、と攻められてしまいます。
お仕置きと称して凱は衆人環視の中京子にキスをし、彼女の「硝子の心臓症候群」の再発を引き起こしてしまいます。

そうして京子の命を危険にさらしたことで、彼はついに真之介の逆鱗に触れてしまいます。
かつて師であり、弟子であった2人は激しい戦いを繰り広げます。
見るに見かねた京子はついに2人を止めに入りますが、周りの見えなくなった凱はそれに気づかず攻撃、間一髪ところで真之介は京子を守り、凱に「本物の強さとは何か」を教えます。今回もすべては真之介の「芝居」だったわけなのですが、凱に自分の弱さ、愚かさを痛感させるには十分な出来事でした。

弱気になった凱を京子はただそっと抱きしめます。
彼はそこでようやく口にするのでした。
8年越しの、彼の本音。
10年前から、ただあなたのことが好きだった、と。


本編の時は、幸斗にどハマリしたあかりさんですが、FDでは完全に凱くん……いえ!

凱様に心を奪われました……!

序盤の「あなたが欲しいな」で、私のHBM振り切れました。
どうしてくれるんですか、責任取ってください。
松岡さんの凱くんってこんなに低音ボイスでしたっけ??たまらない……!

18歳らしく、いろいろとイタ可愛くてたまらなかったですね……!
周り見えてない感じとか、財力に物言わせて黙らせるとことか……眩すぎます、この若さ(笑)

凱様、18歳でコレですから、もう末恐ろしくてたまらないですね……!
このルート、京子お嬢様が、これまたなんかいじらしいといいますか、天然で煽るといいますか……彼女の反応もたまらなかったです。

あと、このルートは真之介がとってもかっこよかったですね!
ヘタレ、ヘタレと罵られても(笑)やっぱり「師匠」なんだなあと。
まあ、凱がああなった原因を作ったのは、彼なのですが(笑)

ほんと、凱様。
ああ凱様、素敵でございました。
苛め抜かれたいと同時に、苛め抜きたい衝動に駆られます。
きっと、京子お嬢様も同じお気持ちに違いありません……!!



☆南国リゾート編

こちらは、まだ「硝子の心臓症候群」で患っている状態(誰とも恋仲になっていない)からの外伝的モードでした。
個人的には、ひとつくらいもうちょっとネタに振ったモードがあってもいいかな、とは思ったのですが(それこそSYKのように)まあ、グラハファンのニーズはそこにはないのかもしれない……ww

誰かとひと夏のアバンチュール……いえ。
お嬢さま、語弊がありました。
そんな、アバンチュールが始まりそうで始まらないイベントを楽しむのもよかったのですが、やはり皐月さんがお膳立てしてくれた「ハーレムエンド」がこのモードの醍醐味ですね。

皐月さんぐっじょぶ(*´з`)♪


☆トライアングル

あらかじめ決められた3人でデートする、というモード。
遊園地だったり夏祭りだったりプールだったり……となかなかシチュエーションにもいろいろとありました。
非常にひとつひとつが短いですが、各キャラクター同士の絡みを重点的に描かれているので、また京子ちゃん中心の南国リゾート編とは違った楽しみ方が出来るモードになっていました。

ガチでトライアングル……、というほどのアレもありませんね。
まあ取り合うのが、あの彼らですから(笑)
全体的にあっさりしていましたが、馬車の中でいがみ合う真之介と幸斗など、スチル、シチュ的に面白可愛いものが多くて楽しかったです。


☆サイドストーリー

プレイするまで知らなかった(調べてなかっただけw)のですが、こちらは電撃ガールズスタイルという雑誌で連載されていたSSの音声付きverでした。
凱くんのみ書き下ろし。

どうりで数名読んだことがあるなあ……とwww

しかし、このSS、掲載された時もなかなか侮れない破壊力を持っていたため、今回こちらのモードで演出&音声付きで堪能できたのはすごくうれしかったです。

ラストの演出がものすごく素敵でした。
掲載されていた時描き下ろしだったイラストにかぶせて、SS一番の「殺し文句」をかぶせてくるあのスタイルには、きゅーん♪

凱くんは初見だったのですが、ここにもネタが満載&萌えも満載で……たまらなかったです。凱くんほどオトメイトの世界を知り尽くしたキャラクターはいませんね(笑)修行中といい、新婚旅行といい……ね!
いやあ、ほんと、たかがSS。されどSSです。


☆サツキ

本編、そして今回でも堂々のMVPである千賀皐月さんが姫乃家のメイドになった経緯、彼女とお嬢様の過去が描かれたモードになっております。
なんかいろいろと……おい、それってwwwというネタも盛り込まれていたりして、やはりこのモードでも一筋縄では感動させてくれない皐月さんなのでした。

借金にて一家離散の危機に立たされる千賀家を「お父様、皐月ちゃんを助けて!」という一言で、借金を肩代わりしてしまう門治さん。

ワタクシ、いくらコメディでも、門治さんのその財力と才能に惚れそうです……!!

お金で解決するのは、なんか安直だわーとか、私、言いませんよ。
ここまでされたらもう、これはお金で解決とかいう問題じゃないです。
ある意味、もう千賀家を背負うってことじゃないですか。
やっぱり、門治さんありきの京子様だなあと思っちゃうエピソードでもありました。



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