SSブログ

月華繚乱ROMANCE 感想(鹿野葵) [その他オトメイト作品]


多大なネタバレを含みます。
というか、これ読んだらなんか、楽しみが半減どころか9割、減ると思いますのでwwぜひぜひ、プレイされた方のみどうぞ!!(プレイ予定がない方もどうぞ(笑)

鹿野兄弟…私は、ドS眼鏡の方が好きですね。
生き方が好き。
葵がヤンデレって書いてあったけど…(あ、プロフィールに)この子ヤンデレなの??ということは……私そこまでヤンデレ好きでもないのかな?って思った。
ヤンデレの定義って何??もうわかんなーい☆

ではネタバレ感想いきます!!


・鹿野葵のキーワード

<救世主兄弟>

葵には、兄がいて。というか、葵は兄を救うために、遺伝的型の合う卵子に体外受精して作られた、弟なんです。序盤からわかりますけど、敦盛が義理の兄弟、というのは、こういうわけだったんですね。
救世主兄弟とは、確か…血液の病気に限定されるんじゃなかったのか…とか思ったりしましたが(日本の法律じゃなかった気がする…詳しくなくてすみません)戸籍もない子なんだものね。そりゃただのパーツだわ。…内臓まるごと、「救世主」側が死ぬような移植が必要とされるって、どんだけ悪夢よ、と思いましたけど…。しかも彼の見張り役として鹿野家から遣わされてる蘇芳先生には、「スペア」と呼ばれる始末。存在を許されない。
非常に異様な設定です。切ない、という一言では片付けられない。
というか、なんか重すぎるな、コレ。これもまた、現代医療のタブーと呼ばれている問題であります。

<一番星>

残酷なことに、鹿野家ではスペアパーツの入れ物としか思われていなかった葵を、唯一人間として見てくれたのが、その「兄」だったんです。昔、いつかのクリスマス。ツリーのてっぺんにある一番星が欲しいというワガママを、兄が叶えてくれた、と哀しそうに語る葵。その一番星も今でも持っています。
その重要人物の葵兄。彼、名前すら、声すら出てきませんが…。もう少しこの辺りが丁寧だと、泣けたかもしれないのに…残念!!葵にとって一番大切な人を生かすために、自分を切り取る。最悪で最凶の形の犠牲愛ですが、それしか兄をこの世に繋ぎとめておく方法がありません。兄は兄で、弟葵の体を大切にしたいけど、拒否すれば葵は用無しになるし、なにより動くこともままならない体…という、非常に厳しい現実。

壮絶ですね。本当に(笑)だからこそ、兄との過去をもう少し見たかった。
なんで回想的なもんがないのかなぁ…。結構そういうのが入ると、感情移入しやすいと思ったのですが。葵にとって兄がすごく大切なのはわかるんですけどね。
そして、兄を取るか、なずなを取るか、とっても苦しむ葵くん。

<生に対する執着>

まあ、そりゃああんな風にもなるかな…。やりたい放題やって、仮にそれで殴られても抵抗しない。自分の体だけど、自分のものじゃない、じゃないみたいな。というか、どこか「死」に憧れてる部分さえ感じられます。でも死ぬことは許されない。見張られているのもあるし、兄を見殺しにはできない。もうひとつ悲しいことに、葵はスペアパーツであるからこそ、生かされているんだ、と本気で思ってる部分なんですね。たぶん、一つずつ、臓器を失う度に、心が壊れてるんだと思う。実際、一つあげるだけでも、ものすごくキツいんですよね、こいういう移植って。でもなずなに出会って、「生きたい」と初めて思う。死にたくないと思う。そこで、彼は苦しむんですよね。でもそれは兄の死を望むことになる。

想像とはあまりにも違うキャラにラストにはなるので(笑)びっくりしましたが、それだけキツい運命背負されてるからな…!
うーん、それに対しての、なずなちゃんの言葉はなんか、いまいち響かなかったなぁ…。というか、なずなの感情の起伏がほんとに、微妙だ…。



・エンド感想

☆純愛

純愛エンドは、最終的に、葵の兄(生かされる方)が、臓器提供を拒否することから始まります。
そしてそのまま、兄は息を引き取ります。
その後、兄にもらった生をなずなと共に、夢を持ち、一生懸命全うしようとする方が、ノーマルエンド。
逆に、「生きている意味」を失った喪失感による自殺未遂→なずなに叱咤されて、考え直す、というのがハードエンド。

…うーんww
これ、さ。なんでお兄ちゃん死ぬとこ、あんなあっさりしてんだろう。
あんなに大事なお兄ちゃんが息を引き取るシーンすら、ない。あと、兄が直接弟に、もうこなくていい、覚悟は出来てる、的なことを言う場面、なんで兄側の台詞も音声もなんもないの…??なずな視点からブれないようにするためか、とも思うけど…もう攻略対象のモノローグ入れたりしてるんだから、いいじゃん、とか思うんですけど。あと、最終的に、電話掛かってきて、死んだ、みたいな。
もっと葵が、悲しんで、なずなちゃんに縋るところが見たかったなぁ。とか勝手に思ってます。

ハードエンドは、葵なら「やると思った」というのが、感想ww
ノーマルエンドは「なんて都合のいい奴!(まあそれが葵)」とか思ったし←じゃあどうすりゃいいのよww

☆禁断

病院に連れていかれる葵。それを追いかけるなずな。(敦盛が助けてくれます)
手術を受ける覚悟をしている葵に、なずなは「逃げよう」ともちかけます。

ハードエンドは、そのまま誰も知らない場所で、二人で逃げるエンド。
ノーマルエンドは、こちらも兄が手術を拒否、そのまま学園に戻ってクリスマスを迎えて…。
兄の分までお前を幸せにする、となずなに言います。

なんかどっちもそうなんですけど、エンドがあっさりしてるんですよねえ、葵。
かなり衝撃的な、秘密を持ってるくせに。
しかも「ヤンデレ王子」なわけでしょう…!!?…なんか最後の辺りは、エンジン切れた?ってくらいの…。もっと、プレイヤーの想像を超えた行動に出て欲しかったな。彼の場合は敦盛ルートの方が、ヤンデレ!!って感じがする。
秘密がわかるまでは、なんか最後、どうなるんだろう!とか、蘇芳先生というボス(笑)が現れてからも、どういう話…wとわくわくしたんですけどねー。

衝撃的な秘密をもった、葵くんルートでした。



タグ:寺島拓篤
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。